休めない医師が実践する「免疫力アップ法」 プラズマ乳酸菌という「援軍」を

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「一般的な乳酸菌は、NK細胞など一部の免疫細胞にしか働きかけることができませんが、プラズマ乳酸菌はプラズマサイトイド樹状細胞を活性化させることで複数の免疫細胞に働きかけてくれます。実際、風邪にもかかりにくくなったと感じています」

ポイントは、プラズマサイトイド樹状細胞が「免疫の司令塔」であり、プラズマ乳酸菌がここを活性化させることにある。そうすることで、NK細胞、キラーT細胞などの各免疫細胞が活発に働くのだ。

「私は医師として、信頼できるものしか患者さんには勧めないことにしています。そのために確認するのは、臨床試験や実験結果などのエビデンスがしっかりしているかどうか。そのうえで良さそうだと思うものを自分で試し、さらに自分で効果が感じられてから、勧めることにしています」

日比野医師が話すエビデンスとは、岩手県雫石町の小中学生を対象に行われた調査のことを指す。この調査では、プラズマ乳酸菌含有ヨーグルトを週3日配布し、近隣の町と3カ月比較したところ、インフルエンザ罹患率は小学生、中学生合計で有意に低下したことが確認された。

別の臨床試験では、プラズマ乳酸菌を摂取したグループは、咳や熱っぽさなどの風邪、インフルエンザ様症状が有意に軽減されたという。

さらにこのプラズマ乳酸菌は、菌として生きていなくてもプラズマサイトイド樹状細胞を活性化できることが確認されているため、ヨーグルトや飲料以外にもタブレットなどサプリメントとして摂取できる。

「私は、忙しい合間でもパッと飲めるサプリメントを愛用しています。持ち歩くことができるのはありがたいですが、実は、サプリを飲むのは夜がオススメ。腸がゆっくりと休んでいる間に良質な栄養素を吸収できます」

生活習慣を改善することで、免疫力を上げて、風邪やインフルエンザを寄せつけない冬を過ごしたい。それは、日々の積み重ねが求められるビジネスパーソンの戦闘力の底上げにもつながるだろう。