「欲しい人材が採用できない…」と嘆く前に デジタル時代の中小企業に訪れる危機と好機

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より高い効果が期待できる求人情報サービスとは?

一方、欲しい人材のイメージができていたとしても手間や費用、ノウハウの欠如などの問題から十分な採用活動ができていない企業が多いことも確かである。このような企業に有効なサービスの一つとして藤沢氏はIndeed(インディード)を挙げる。

Indeedは世界60カ国以上でサービスを展開し、月間2億人以上のUV数を誇る世界有数の求人検索エンジンである。ネットの企業採用ページなどを巡回して収集した求人情報の表示に加え、企業は無料でIndeedのサイトに求人情報や自社紹介ページを掲載できる。

また、有料のスポンサー求人広告を利用すれば、検索結果の目立つ場所に表示することができる。料金はクリック課金で成果がなければ費用は発生せず、予算に応じて上限を設定することも可能だ。管理画面では表示数やクリック数、応募数を確認できるほか、応募書類の確認や面接の設定なども可能なため、効率的に採用活動を進められるのだ。

シンクタンク・ソフィアバンク代表
藤沢久美

「いまやIndeedを検索して表示されなければ、その企業は人材募集していないと認識される危険性すらあります。まず、Indeedの検索エンジンに拾われるよう自社サイトに求人ページをつくるか、無料で求人広告を掲載すべきです」

どのようなコピーを書けばよいのかで悩んだ場合は、求職者の立場になってIndeedで検索してみるといい。自社と同じ地域や業種、求める技術などのキーワードで検索すると、魅力的な募集をしている企業がたくさんあることがわかるはずだ。競合がどのような工夫をしているのかを把握したうえで、知恵を絞って自社が求める人材に刺さるコピーを考えるのだ。

「管理画面でPV数やクリック数を確認し、反応が悪ければ『このコピーは求める人材に刺さらない』とわかり、『こういうコピーに変えてみよう』と試行錯誤できるのがポイントです。追加料金が発生せず何度も内容を変更できるので、より高い効果が期待できるはずです」

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