
経営者が本気で人材獲得に取り組めていない原因
いま、中小企業にとって存続の危機と、大きく飛躍する好機が同時に訪れているという。どういうことか。藤沢代表は次のように語る。
「デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)と言われるデジタル化の進展は、大企業にも中小企業にもいや応なく大きな変化を促しています。企業規模に関係なく自社の強みを生かしてデジタル対応に成功し、ビジネスを適切に変化させた企業は元気になり、そうでない企業は衰退に向かっているのです」
DXによって企業は圧迫される反面、それらがもたらす市場や顧客の変化をつかみ、新たな潮流に対応した企業には、大きな利益を獲得できるチャンスが生まれているというのだ。ITベンチャー企業の隆盛がいい例だろう。
しかし、ここで問題になるのは人材の確保である。有効求人倍率が高止まりし、求職者優位の売り手市場が続く中、経営者が世の中の変化をとらえ、新たな方向性を打ち出したとしても、それを担う優秀な人材を獲得するのは極めて厳しい状況だ。
「ベンチャー企業では優秀な人材が1人入社するだけで大きく成長します。しかし中小企業庁の調査によると、中小企業の採用手段で最も多いのはハローワーク、次いで知人や友人の紹介です。つまり、人材採用のプロが介在していない。理由は費用がかかるからですが、それは本気で優秀な人材の獲得に取り組んでいない現れではないでしょうか」
優秀な人材が欲しくない経営者はどこにもいないだろうが、本気で取り組めていない原因は、経営者がどのように自社を成長させていくかのビジョンを描ききれていないことにある。そのため、どのようなスキルや経験を持った人材が必要なのか、具体的なイメージに落とし込めないのだと藤沢氏は指摘する。
より高い効果が期待できる求人情報サービスとは?
一方、欲しい人材のイメージができていたとしても手間や費用、ノウハウの欠如などの問題から十分な採用活動ができていない企業が多いことも確かである。このような企業に有効なサービスの一つとして藤沢氏はIndeed(インディード)を挙げる。
Indeedは世界60カ国以上でサービスを展開し、月間2億人以上のUV数を誇る世界有数の求人検索エンジンである。ネットの企業採用ページなどを巡回して収集した求人情報の表示に加え、企業は無料でIndeedのサイトに求人情報や自社紹介ページを掲載できる。
また、有料のスポンサー求人広告を利用すれば、検索結果の目立つ場所に表示することができる。料金はクリック課金で成果がなければ費用は発生せず、予算に応じて上限を設定することも可能だ。管理画面では表示数やクリック数、応募数を確認できるほか、応募書類の確認や面接の設定なども可能なため、効率的に採用活動を進められるのだ。
藤沢久美
「いまやIndeedを検索して表示されなければ、その企業は人材募集していないと認識される危険性すらあります。まず、Indeedの検索エンジンに拾われるよう自社サイトに求人ページをつくるか、無料で求人広告を掲載すべきです」
どのようなコピーを書けばよいのかで悩んだ場合は、求職者の立場になってIndeedで検索してみるといい。自社と同じ地域や業種、求める技術などのキーワードで検索すると、魅力的な募集をしている企業がたくさんあることがわかるはずだ。競合がどのような工夫をしているのかを把握したうえで、知恵を絞って自社が求める人材に刺さるコピーを考えるのだ。
「管理画面でPV数やクリック数を確認し、反応が悪ければ『このコピーは求める人材に刺さらない』とわかり、『こういうコピーに変えてみよう』と試行錯誤できるのがポイントです。追加料金が発生せず何度も内容を変更できるので、より高い効果が期待できるはずです」
近い将来、採用手法のスタンダードが変わる
求職者は何らかのキーワードで検索し、自分が働きたい企業を探している。勤務地や職種だけでなく、自分のやりたいことや持っているスキルなど、より具体的なキーワードを入力している。これは企業側から見ると、求める人材にピンポイントでリーチできることを意味し、中小企業が活用すべき最大のメリットがそこにあるのだという。

「なぜ中小企業が世の中に存在できているかといえば、何らかの特長を持っているからで、それは経営者のこだわりから生まれたものです。一方、なぜ求職者がIndeedに具体的なキーワードを入力して仕事を探しているかと言えば、そのキーワードにこだわりがあるからです。つまりキーワードを適切に設定できれば、全国の非常に多くの人材の中から、自社と同じこだわりを持つ人にピンポイントでつながることができるのです。近い将来、こうしたスタイルが採用手法のスタンダードになる日が来るかもしれません」
優秀な人材が確保できず苦労している経営者、人材採用にあまり経営資源を割けない企業は、「欲しい人材が採用できない……」と嘆く前に、Indeedでキーワード検索してみるところから始めてみてはいかがだろうか。
