大学生活のすべてを通して主体性を醸成し、
次代を生き抜く「自己成長力」を高める。
【学生の人間的資質と可能性を伸ばすキャリア形成・就職支援】
龍谷大学
就職活動状況を100%把握するシステムで、
多様化する学生の志向に合わせた支援を実施
入学時からの正課・正課外活動を通じた多面的なキャリア形成で人間的資質を高めるとともに、学生が持つ可能性を最大限に生かせるようにきめ細かな就職支援も展開する。学生の志向性が多様化してきたことを背景に、2010年からは独自の「就活状況把握システム」を稼働させている。このシステムにより、4000人を超える4年生の就職活動状況を100%把握でき、タイムリーで的確な支援策が打ち出せるようになった。分析データに基づき、希望職種に応じた求人情報の提供や課題別にワークショップを開催。悩みを抱える学生には、メール・電話で継続的にアプローチし、最終的にはキャリアセンターのスタッフがface to faceの個別面談を行う。相談スタッフは、25名を配置し、その内23名がキャリアカウンセリングの資格を有しているというから心強い。まさに、学生の多様化するキャリア志向に対応した、これからの就職支援のロールモデルになるシステムと言えよう。
龍谷大学は、全国から学生が集うため、U・Iターン支援にも力を入れており、現在は8県(鳥取県、島根県、広島県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、長野県)と就職支援協定を締結している。2010年7月に協定を締結した鳥取県においては、Uターン就職率が3年間で24.4%から36.8%に上昇するなど、成果が表れている。従来の教育・研究に加え、就業力も育成する場として大学の役割が問われる中、今後のキャリア形成支援はどうあるべきか。
「就業力を身に付けるために学ぶわけではありません。普段の授業から正課外活動まで大学生活のすべてを通して培われた力が、結果として就業力になるのです」と伊勢戸康氏は話す。
高い就職・進路決定率と就職先満足度を誇る龍谷大学。自律性・主体性を伸ばすキャリア形成ときめ細かい就職支援のもとで輩出される、未来を切り拓く力を身に付けた卒業生たちの活躍に今後も期待したい。