日揮が「一度使うと戻れない」モニター導入 「働きやすい環境づくり」成功の秘訣とは?

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モニターを見ながらの議論が活発に

導入の経緯について、同本部DIエンジニアリング部の杉修氏が語る。

日揮
データインテリジェンス本部
DIエンジニアリング部
杉修氏

「設計部門からモニターの改善要望があったのがきっかけです。それまでは24インチのモニター1台か19インチのモニター2台を使って、3D CADで設計していたのですが、図面やデータ、レポートなどの各種情報を同時に見比べながら仕事をしたいという要望が増えてきたため、その解決策として目をつけたのが、34インチ高解像度のウルトラワイドモニターだったのです。もちろん機能性やコスト、世界シェアなどを調査し、比較検討した結果、LGのウルトラワイドモニターに決めました」

これまでのモニターは複数のアプリケーションを立ち上げて仕事をする際、モニターのサイズが小さいために、スクロールしたり、頻繁にウィンドーを開閉したりしなければならなかった。しかし、ウルトラワイドモニターでは、複数のウィンドーを開けたまま、マルチタスクで業務に集中できるようになった。2台のモニターを行ったり来たりする煩わしさがなくなったことで、業務効率が大幅に向上したという。

「2台のモニターをつなげる場合と異なり、ウルトラワイドモニターのいちばんの良さは、画面に境界線が入らないことです。プラントの全体像を示した図面をつなげて見る際に、モニターの境界線が非常に邪魔になるのです。その点、ウルトラワイドモニターは、全体像を把握しようとする際に非常に効果的です。デスクでモニターを見ながら議論できるようになったことも大きいですね」(杉氏)

さらに、ウルトラワイドモニターを導入したことで、2台のモニターを使っていたときのように、多数の電源を使わなくてもよくなったうえ、ペーパーレス化についても大きな効果が出ていると杉氏は指摘する。

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