日揮が「一度使うと戻れない」モニター導入 「働きやすい環境づくり」成功の秘訣とは?

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日本企業の多くが「働きやすい環境づくり」に向けて、制度の改善や新たなITツールの導入など、さまざまな取り組みを行っている。しかし、なかなか結果を出せずに苦労している企業は少なくない。そんな中、今年で創業90周年を迎えるエンジニアリング大手の日揮では、新たなモニターの導入で「働きやすい環境づくり」に成功したという。その秘訣は何なのか?担当者たちに話を聞いた。

日揮が目指す「働きやすい環境づくり」とは?

今、企業経営者にとって避けて通れない課題の一つとなっているのが「働きやすい環境づくり」だ。少子高齢化や人口減少が進み、労働力不足が深刻化する中、優秀な人材を確保するためには、待遇や働きがいの有無はもとより、働きやすい環境が整っているかどうかが欠かせない条件になっているからだ。

日本を代表するエンジニアリング企業の日揮も例外ではない。同社はこれまでに、石油精製プラントやLNGプラントの建設など、世界80カ国以上、2万件に及ぶプロジェクトを遂行してきたほか、インフラ分野や事業投資・運営事業へも進出するなど、幅広いビジネスを展開するグローバル企業だ。同社ではさまざまな休暇制度や時短勤務を導入するなど、早くから「働きやすい環境づくり」に取り組んできた。その一環として、大画面のモニターを新たに導入したという。

同社が導入したのはLGのウルトラワイドモニター(34UM88C-P)だ。アスペクト比(画面の縦横比)が21:9で、最大表示解像度は3440×1440ドット。広域な表示が可能なうえ、表示領域が大きいのが特長だ。ブルーライト低減モードや画面の明るさを調整すると発生していたちらつきを抑えるフリッカーセーフなど多彩な機能を有している。

大画面のモニターを導入することが、はたして働きやすい環境づくりに結び付くのか。同社データインテリジェンス本部DIエンジニアリング部の部長である丹治紀夫氏は次のように語る。

日揮
データインテリジェンス本部
DIエンジニアリング部 部長
丹治紀夫氏

「設計者の多くは3D CAD(3次元の設計支援ツール)で属性やレビューコメントのチェックなど複数の情報を同時に見ていく必要があります。その際、ウルトラワイドモニターが非常に大きな効果を発揮するのです。導入の結果、業務効率が向上したうえ、品質の向上にも貢献しており、設計者たちから仕事がしやすくなったという声がたくさん寄せられています。すでに設計部門を中心に122台導入しており、今後も国内外で500台以上の追加導入を検討しています」

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