プラスチック業界を牽引するモノづくり戦略 成熟領域にこそ成長のチャンスがある

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業界のリーディングカンパニーへ

―2017年、タキロンシーアイの設立を機に策定した中期経営計画についてお聞かせください。

代表取締役社長
南谷 陽介

南谷 4カ年にわたる中期経営計画「Good chemistry Good growth 2020」で、2020年度の売上高1800億円を目標に定めました。その達成に向けて、成熟領域、成長領域、新規領域それぞれで売り上げ増加に取り組んでいます。市場規模の大幅な拡大を見込むのが難しい成熟領域では、社内の構造改革と統合シナジーによって製販を効率化し、競争力向上を図ります。成長領域には特に経営資源を積極的に投入し、海外を含めて事業の拡大、新製品開発に挑み、増産を強化しています。さらに新規領域においてはM&Aにも積極的に取り組みます。業界の枠を超えて新規事業を開拓し、将来当社の柱になる事業を創出・育成したいと考えています。

―「たゆまぬ挑戦と実行を通じ、業界のリーディングカンパニーとして社会に貢献する」ことを経営ビジョンに掲げられています。そこに込められた思いをお聞かせください。

南谷 培ってきた歴史も企業文化も異なる2社が一つになってタキロンシーアイとして新たなスタートを切るにあたり、全員が同じ方向を向くための旗印として、経営ビジョンを掲げました。合併によって、売上高およそ1500億円、グループ全体で3500名を超える従業員を擁する日本屈指のプラスチック加工メーカーになりました。しかし企業規模を大きくすることが最終目標ではありません。各事業領域でお客様に新しい価値を提供し、圧倒的な存在感のある商品を生み出すモノづくり企業になることを目指しています。

―2019年に旧企業の創業から数えて100周年を迎えます。タキロンシーアイとして次の100年に向けた展望をお聞かせください。

南谷 私は常々仕事においては「想像力」が必要だと説いています。10年後、20年後、さらには100年後、タキロンシーアイがどのような会社になっているか、なっているべきか、想像力を働かせて考えることが重要です。つねにあるべき姿を想像し、そのための準備を怠らずに進むことで、成長の芽となるチャンスが現れた時、それを見逃さずに確実につかむことができると考えるからです。従業員一人ひとりが常日頃から想像力を駆使して新たな価値を創出するようなビジネスを探し続けるとともに、経営陣も想像力を豊かに発揮して目指すべき未来を切り開いていきます。

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タキロンシーアイは 「パンパシフィック水泳選手権大会2018」に ブロンズパートナーとして協賛するなど、 競泳日本代表を応援しています。