ヨーグルトを「菌」の比較で選ぶべき理由 大腸内の善玉菌は、ビフィズス菌が99.9%
ではビフィズス菌入りヨーグルトをいつ、そしてどれくらいの量を食べたらいいのか。森永乳業で「ビヒダス」のマーケティングを担当する米澤寿美子氏はこう話す。
「朝・昼・晩に関してはいつでもいいのですが、食べるタイミングとしては“食後”をオススメしています。ビフィズス菌は酸に弱いため、胃酸の濃度が高くなっている空腹時より、胃に食べ物が入り胃酸濃度が下がっている食後のほうが、より生きたまま腸に届きやすいと考えられるからです」
さらにもう一つ意識したいのが、“頻度”だと言う。
「腸内環境を良い状態に保つには、ビフィズス菌が腸内に“つねにある”状態にするのが重要です。ですから少量でもいいので、毎日とるように習慣づけることがポイントになります。一回の量に関しては、ビヒダスプレーンヨーグルトであれば1日30グラムでも100グラム食べた場合と同程度の整腸作用があることがわかっています。30グラムとは、カレースプーン1杯ほどです」(米澤氏)
毎日食べるには、自分が毎日やることと“セット化”するのがコツだ。たとえば朝食の1品にヨーグルトを加える。昼食を会社や会社の周りで食べる人なら、会社の冷蔵庫にヨーグルトを入れておくなどしてランチ後のデザートとする。ヨーグルトを風呂上がりのリラックスタイムのお供にする、などだ。
ヨーグルトには、大容量のパック以外にも、飲むヨーグルト、食べきりの個食タイプ、4個パックのもの、フルーツヨーグルトなどさまざまなタイプがあるので、ライフスタイルに合わせて選ぶことができる。出がけに飲むヨーグルトをグイとひと口飲んだり、プレーンヨーグルトをカレースプーンでサッとすくってひと口食べたりするだけでもOK。
ちなみに「ビヒダス」はヨーグルトの中ではかなり酸味が抑えられた味わいなので、ヨーグルトのすっぱさが苦手な人でも毎日気軽に続けられそうだ。
一緒に食べるもので効果が変わる
最後に、ビフィズス菌の効果をより高めるポイントをご紹介しておこう。それは、オリゴ糖や食物繊維を一緒に食べるということ。どちらもビフィズス菌のエサとなり、腸内でビフィズス菌を増やす作用があるからだ。オリゴ糖はバナナやリンゴに、食物繊維は野菜や果物、きのこ類に多く含まれる。
せっかく腸内フローラの改善のためにビフィズス菌入りヨーグルトを食べるなら、ビフィズス菌のパワーをフル活用するところまで考えておきたいところだ。
ヨーグルトによる腸活は、何かを我慢したり、つらい思いをしたりするダイエットなどと違い、毎日の意識を少し変えるだけで可能だ。腸内を整え、日々のパフォーマンスアップを目指すのであれば、まずはスーパーやコンビニでヨーグルト選びから始めることをオススメしたい。