総理大臣表彰「日本サービス大賞」とは?! "きらり"と光る優れたサービスがズラり

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一方、神奈川県秦野市の鶴巻温泉で、創業100年近い歴史がある陣屋は、倒産の危機を自社開発のクラウド型旅館管理システム「陣屋コネクト」で打開。300を超える他社施設にも提供し、各旅館の個性を保ちながら経営改革を支援している。この「旅館・ホテル経営をITの力で改革する『陣屋コネクト』」が、総務大臣賞を受賞した。

人口減少による人手不足は、サービス産業においても深刻化している。旅館・ホテル業においても同様で、それは事業継続を左右するほどだ。だが、老舗の旅館などでは依然として勘と経験に依存するところが目立つ中で、サービスの質と生産性向上をICTの活用で実現した点が評価された。

新たに設けたJETRO理事長賞は、グローバルな展開で著しく成功した、優秀なサービスを表彰するものだ。初の受賞となったのはキュービーネットホールディングスの「日本式カイゼン教育でグローバル展開を成功させた理美容サービス」である。

同社は10分・1000円(税別)のヘアカット専門店「QBハウス」を運営する。現在、国内に500店舗以上があるが、すでに海外でも約120店舗を展開。効率と品質を追求した「日本式カイゼン教育カリキュラム」で、労働集約型である理美容サービスのグローバル展開を成功させた点が評価された。

ここですべての受賞サービスの詳細は紹介できないが、いずれも実際に事業として経済的継続性(収益性)が担保されているだけでなく、人材の雇用や地域・社会の活性化にも貢献しているのが特色。まさにサービス産業のイノベーションを促進する好事例と言えるものばかりだ。

6月28日に行われた表彰式

6月28日に行われた表彰式に続いて、今後は受賞者の取り組みや工夫を共有する「日本サービス大賞フォーラム」も開催される予定だ。他社の優れた取り組みを知り、自社のサービス向上を実現したいと考える企業にとって絶好の機会になるに違いない。

「第2回サービス大賞」受賞サービスの詳細はこちら