第2回
薄毛に悩んだら早めの対応が大切

バランスの良い食事と適切なヘアケアを

薄毛対策では、生活習慣の見直しも大切だ。

まず、過度なヘアケアは禁物。「清潔第一の風潮から、洗髪をしすぎる人が少なくありません。抜け毛が多くなったのは、頭皮の汚れが十分に落ちていないからだと思い込み、何度も洗髪してしまい、かえって頭皮を傷めることもあります。頭皮も肌と同じで、脂を取りすぎるとバリア機能が落ちてしまいます。過度のヘアケアによるダメージは無理矢理髪の毛を抜くことに等しいと考えてください。この場合、ヘアサイクルの途中で髪の毛が抜けることになり、次の毛が生える準備が整わず、薄毛の原因になります」と齊藤医師。

また、バランスの良い食事も重要だ。「ファーストフードやインスタント食品ばかり食べている人は、髪の毛の成長に必要なビタミンやタンパク質が不足しやすくなります。貧血で鉄分や亜鉛が足りない場合にも脱毛しやすいことがわかっています。また、髪の毛の主成分であるケラチンは、タンパク質ですから、しっかりタンパク質をとることも大切です」と齊藤医師は強調する。

さらに、十分な睡眠をとることも心がけたい。「睡眠不足で自律神経のバランスが崩れると血行が悪くなり、髪の毛の成長に必要な栄養や酸素の運搬が滞ったり、成長ホルモンの分泌が落ちる可能性がある」(齊藤医師)からだ。

規則正しい生活と適切なヘアケアから薄毛対策を始めよう。