第2回
薄毛に悩んだら早めの対応が大切

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第1回でも紹介したように、薄毛や抜け毛を気にする人は少なくない。薄毛や抜け毛には様々な種類があるが、男性で一番多いのが「男性型脱毛症」によるものだ。男性型脱毛症は遺伝的な要因が大きく関わり、早めの対応が大切だ。今回は、北里大学医学部皮膚科講師の齊藤典充医師に、男性型脱毛症のメカニズムと、薄毛対策で必要な生活習慣のポイントを教えていただいた。

男性型脱毛症は、早い人では思春期から始まり、徐々に進行する脱毛症だ。日本人では20代後半から30代にかけて気になり出す人が多く、髪の毛の抜け方に特徴がある。額の生え際や、頭頂部の広い範囲で抜け毛や薄毛が気になるようなら、それは男性型脱毛症かもしれない。

男性型脱毛症はどのようにして起こるのだろうか。その説明の前に、まずは髪の毛の一生を解説しよう。髪の毛には、毛が生えて太く長くなる成長期、毛根の退縮が始まる退行期、成長が止まる休止期があり、休止期の後に寿命を終えた髪の毛が抜け落ちる。この一連の流れをヘアサイクルといい、髪の毛1本の寿命は3~6年ほどだ。

「健康な人でも1日に100本程度の髪の毛が抜け、それと同じように新たな毛が生まれています。しかし男性型脱毛症では、通常よりヘアサイクルの中の成長期の期間が短くなり、毛髪が十分に成長しないため、髪の毛が産毛のように細く柔らかくなり、徐々に薄くなっていくのです」と北里大学医学部皮膚科講師の齊藤典充医師は説明する。

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