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小林多喜二名作集 「近代日本の貧困」 小林多喜二著

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理不尽な抑圧に反抗する労働者の姿を描いた『蟹工船』で再評価されているプロレタリア作家の小林多喜二(1903~33)による短編小説、社会評論を10編集めたもの。

小説『オルグ』(『工場細胞』第2部)では工場に共産党組織をつくろうとして挫折する青年の姿を、『残されるもの』では人々の偏見に苦しむ女給のいらだちを、多喜二が東京・赤坂で特高警察に逮捕される直前に書いた『地区の人々』では労働者街と私娼窟を、『失業貨車』では一日1回の粥目当てで貨車に住み込む人々の姿を描く。

内容はイデオロギー色が強く、いずれも多喜二本人の社会矛盾への怒りにあふれ、それが小説と評論にリアルな世界を浮かび上がらせる。

祥伝社新書 819円

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