「働き方改革」をサポートするテンダの実力 人とITのコラボレーションで社会貢献を
1995年に創業して以来、「顧客満足」を重視し、多くのクライアントに新たな価値を提供してきたテンダ。現在は、ビジネスプロダクト事業を中核にWebソリューション事業、オンラインゲーム事業、クリエーティブ事業を手掛け、2020年のIPOも視野に入れる。従業員の約7割がエンジニアであり、モバイル分野に強みを持つIT企業だ。そんなテンダが今注力している戦略的サービスの一つが、ビジネスチャットの「TENWA(テンワ)」だ。この「TENWA」は、社内コミュニケーションを円滑にするためのツールとして高い競争力を誇っている。入社間もなくより開発を統括してきた取締役副社長の中村繁貴氏は次のように語る。
仕事をするなら楽しいほうがいい
「私の専攻はもともと心理学や高齢者福祉学で、メンタルヘルスや孤独死についての研究をしていました。その経験により、鬱病の撲滅などを目指してTENWAをつくったのが始まりです。仕事をするなら楽しいほうがいい。そんな思いで開発しました。離職率を下げたり、隠れた人財を発掘したり、人に〝気づき〟を与えるためのコミュニケーション・プラットフォームとしてTENWAを活用してほしいと思っています」
この「TENWA」は今年でサービス開始3年目を迎え、ユーザー数は6万5000に達する。クライアントは大手メガバンクをはじめ、さまざまな業種で利用されている。そんな「TENWA」の大きな特長は三つある。
まず挙げられるのが伝えやすさの工夫だ。ユーザビリティに気を配るのはもちろん、チャットで頻繁に利用されるスタンプをビジネスでも導入し、「ありがとう」「お疲れ様です」といったポジティブな感情をビジュアル付きで送信することで、メールよりスピーディーでかつ気持ちを込めた効果的な意思疎通をすることができる。二つめは、万全なセキュリティ対策が施されていることだ。チャットツールの導入にあたって懸念される情報漏洩についても、機能制限を設けるなど、セキュリティを重視する企業向けに徹底した対策を用意している。そして三つめが、社内コミュニケーションを分析するために統計機能を有していることだ。業務責任者がビジネスチャットを通じて各人のコミュニケーションの状況を把握し、個人ごとの「タレント・マネジメント」につなげることで、企業の力を最大化させるという大きな狙いがある。