デジタル×CxOカンファレンス デジタル時代のリーダーの役割

テクノロジーセッションII
【アナログCFOの終焉とデジタルCFO時代の到来】
CFOが押さえるべき3つのテクノロジー

freee
取締役COO
東後 澄人氏

中小企業向けクラウド型会計サービスなどを提供するfreeeの東後澄人氏は、デジタル時代のCFO部門に必要なテクノロジーとして、クラウドで完結するERPを挙げた。「オンプレミス型ERPとクラウドサービスの併用は連携が難しくなる。APIでシームレスにつながるクラウドで完結できれば、データが一元化され、劇的に生産性が上がるはず」と述べた。最近注目のRPAについては、外部がかかわるプロセスも自動化できるプラットフォーム型RPAを推奨。さらにAIを使ってビッグデータをリアルタイムに処理することで、CFO部門は「経営・ビジネスのアドバイザーとして新たな価値を創出でき、単にデジタル化でバックオフィスの人員削減という状況にはならなくなる」と語った。

スペシャルセッションIV
SOMPOホールディングスの
デジタルトランスフォーメーション

SOMPOホールディングス
グループCDO 常務執行役員
楢﨑 浩一氏

SOMPOホールディングスCDO（チーフ・デジタル・オフィサー）の楢﨑浩一氏は、自動運転やカーシェアリングによる自動車保険の減少など「既存の保険システムは壊される」と予想。デジタルによる、新たな顧客接点獲得や、ビジネスモデル構築を説明した。同社は、安心・安全・健康のサービス産業実現に向け、優れたテクノロジーを持つスタートアップ企業と連携。AIによる保険引き受け自動化など、既存ビジネスにおけるデジタル化の一方、予防から保険までトータルにカバーするサイバー・セキュリティ・サービスなどの新規事業にも挑戦する。「今の保険事業が壊されることが避けられないなら、自ら壊してデジタルトランスフォーメーションを進めたい」と語った。