デジタル×CxOカンファレンス

デジタル時代のリーダーの役割

デジタル技術がビジネスを大きく変えようとしている今、CEO(最高経営責任者)、CFO(最高財務責任者)、CIO(最高情報責任者)などCxOと呼ばれる経営リーダーが取り組むべきことを考える「デジタル×CxOカンファレンス」が東京・港区で開催された。開会あいさつで、東洋経済新報社の駒橋憲一社長は、デジタルディスラプション(テクノロジーによる破壊的イノベーション)の時代に「企業は破壊される側になるか、破壊する側になるかの岐路にある」と、各部門のリーダーが連携した強い組織づくりを訴えたのに続き、専門家の知見や先進企業の取り組み事例が報告された。
主催:東洋経済新報社
協賛:Domo、freee

基調講演
独創・協創・競創の未来

MITメディアラボ副所長
タンジブル・メディア・
グループ・ディレクター
石井 裕

MITメディアラボの石井裕氏は、デジタルがもたらすシェアリングエコノミーやデータセキュリティの危機といった変革の波を乗り切るためには、世界に通じる強烈なオリジナリティを追求する「独創」、少数精鋭チームでビジョンを共有する「協創」、世界の最先端で緊張感を持って競い合う「競創」が大事と述べた。さらに、高速な情報の流れを水の流れに例えて「水循環のゲートを押さえた者が勝つ」とプラットフォームの重要性を強調。石井教授の率いるタンジブル・メディア・グループがアート、サイエンス、デザイン、テクノロジーを総動員して生み出してきた革新的ユーザーインターフェース作品を紹介して「視界を広げて既成概念から離脱をすることが求められている」と訴えた。

スペシャルセッションI
大変化が起きるでしょう!
でも人間にとって何が大切でしょうか?

良品計画
代表取締役会長 兼
執行役員
金井 政明

良品計画の金井政明氏は「われわれはデジタル時代がどうなるかはわからないが、人類と地球に役立つ仕事をしたい」と語り始めた。人と自然の分断、自分自身に対しても有益な能力だけを伸ばそうとする自己家畜化、多様性を無視したグローバル化が進む中で、傲慢で依存心が強い「王様みたいな人間が増えた」と指摘。「『これがいい』ではなく『これでいい』という抑制の利いた満足感」「ゴージャスでもチープでもない、ちょうどいい」というビジョンの下での住宅、オフィス、ホテルといった空間づくりを紹介。地域や人々の課題に対して役に立てるように、デジタル、IoTの活用を進める考えを示した。

スペシャルセッションII
超多次元型組織で未来を創る

チームラボ
取締役
堺 大輔

サイエンス、テクノロジー、デザイン、アートの境界をあいまいにしながら、革新的なモノづくり、ソリューション提案をする「ウルトラテクノロジスト集団」、チームラボの堺大輔氏は、人とインタラクションするデジタルアートを導入したレストランやオフィスなどの空間づくりの事例を紹介。テクノロジー職が6割、クリエーティブ職が2割、プロジェクトメンバーの反応を促し、マネジメントを行う役割のカタリスト(触媒)職が2割で構成する同社の組織についても言及。専門人材を集めてプロジェクトごとにチームを作り、「判断が必要な事項はチーム内で最も専門性が高い人が決定権を持つ超多次元的組織が、新しい体験づくりに合っている」と話した。

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