デジタル×CxOカンファレンス デジタル時代のリーダーの役割
協賛:Domo、freee
基調講演
独創・協創・競創の未来
MITメディアラボの石井裕氏は、デジタルがもたらすシェアリングエコノミーやデータセキュリティの危機といった変革の波を乗り切るためには、世界に通じる強烈なオリジナリティを追求する「独創」、少数精鋭チームでビジョンを共有する「協創」、世界の最先端で緊張感を持って競い合う「競創」が大事と述べた。さらに、高速な情報の流れを水の流れに例えて「水循環のゲートを押さえた者が勝つ」とプラットフォームの重要性を強調。石井教授の率いるタンジブル・メディア・グループがアート、サイエンス、デザイン、テクノロジーを総動員して生み出してきた革新的ユーザーインターフェース作品を紹介して「視界を広げて既成概念から離脱をすることが求められている」と訴えた。
スペシャルセッションI
大変化が起きるでしょう!
でも人間にとって何が大切でしょうか?
良品計画の金井政明氏は「われわれはデジタル時代がどうなるかはわからないが、人類と地球に役立つ仕事をしたい」と語り始めた。人と自然の分断、自分自身に対しても有益な能力だけを伸ばそうとする自己家畜化、多様性を無視したグローバル化が進む中で、傲慢で依存心が強い「王様みたいな人間が増えた」と指摘。「『これがいい』ではなく『これでいい』という抑制の利いた満足感」「ゴージャスでもチープでもない、ちょうどいい」というビジョンの下での住宅、オフィス、ホテルといった空間づくりを紹介。地域や人々の課題に対して役に立てるように、デジタル、IoTの活用を進める考えを示した。