デジタル×CxOカンファレンス デジタル時代のリーダーの役割

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テクノロジーセッションI
グローバル競争を勝ち抜くデータドリブン経営のあり方

Domo, Inc.
ディスクリート製造サプライチェーン
およびオートモーティブ担当
マネージングディレクター
ジョン・クラーク

長年、日本で働いてきた経験を持つDomoのジョン・クラーク氏は「日本企業は、世界一のモノづくりをするが、AIやBIの活用検討だけでなく、組織のインテリジェンス(OI)に注力するのが重要だ」と語った。日本企業では、リポート作成自体が目的化して、過剰な手間をかける傾向を指摘。リポートの目的は「ビジネスを改善するため」と強調した。Domoは、社内のさまざまなソースに接続してデータを収集、異なるフォーマットも自在に見える化し、社内情報を活用することで即座にアクションにつなげることができるビジネスのためのオペレーティングシステムを提供。「さまざまな切り口でデータをまとめるのは時間がかかるが、インプットよりアウトプットが大きくなければ、会社は成り立たない。日本はOIでも世界一を目指して」と訴えた。

スペシャルセッションIII
デジタル時代におけるダイキン工業のチャレンジ

ダイキン工業
執行役員空調商品開発担当、
テクノロジー・イノベーションセンター長
米田 裕二

ダイキン工業の米田裕二氏は、空調用のデジタルサーモスタットなどを手がけるベンチャー企業を大手IT企業が買収した例に触れて、IT産業がライバルとなりえる空調業界の変化を指摘。「ダイキンは、ハードの品質には強みがあるが、ソフトのテクノロジーが不足している」と分析した。そのうえで、NTT西日本との連携による保育園の空気見守りソリューションなど、新たな取り組みを紹介した。健康で快適な室内環境といった顧客が求める「空気ニーズ」に応えるため、さまざまな産官学との協業によるオープンイノベーション、100%の完成まで上市しない日本式開発の見直しも含めたスピードアップ、低い成功確率を補うためにトライ回数を増やす――ことがカギになると述べた。

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