デジタル変革時代に挑むヘルスケア企業 「For the Patient」の精神で新たな価値創出

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近年、物流や金融をはじめ、さまざまな産業でビッグデータやAIの利活用が進む中、ヘルスケア業界にパラダイムシフトを起こそうとしているのが、”ヒューマン・データ・サイエンス・カンパニー”として稼働を始めた「IQVIA(アイキューヴィア)」だ。同社が誕生した背景やビッグデータ・AI時代にどのように向き合い、新たな価値創出に挑んでいくのか考察した。

ヘルスケア関連の2大企業が合併しIQVIAへ

世界最大級のCRO(開発受託機関)およびCSO(営業マーケティング受託機関)であるクインタイルズと、同じく世界最大級のヘルスケア業界コンサルティングファームおよび医療情報企業であるIMSが合併したのは2016年のこと。コスト削減のシナジー効果を狙ったM&Aが製薬・ヘルスケア業界で進展する中で、得意領域が異なるこの2社の合併は「1+1=∞」の価値創出を目的とするものとして、業界内に大きなインパクトを与えるとともに、今後起こり得るパラダイムシフトへの期待が広がった。

昨年11月、米国本社は社名とブランドを新たに「IQVIA」と定め、今年4月からは日本法人もクインタイルズは「IQVIAサービシーズ ジャパン」、IMSは「IQVIAソリューションズ ジャパン」と社名を変更。IQVIA ジャパングループとして企業の枠を超え、より一体化したオペレーションが生み出す新たな価値を追求している。

この新たな価値創出の原動力となるのが、「IQVIA CORE™」と呼ばれるものだ。

これまでグローバルに収集・蓄積してきた膨大な「医療データ」に加え、そこにどのような価値があるのかを見いだす「分析力」、データ分析に欠かせない高度な「テクノロジー」、そして、この三つを使いこなす専門性や知識を持つ「人」。これらの総合力がIQVIAの核を成す強みであり、これを「IQVIA CORE」と称している。

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