今注目のホテル投資を
多角的に支援する専門家集団の躍進

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Top Interview

豊富な知識と経験で一層社会に資する存在に

アビリタス ホスピタリティ株式会社
代表取締役 チーフ エグゼクティブ オフィサー
佐々木 文裕(ささき・ふみひろ)
株式会社リクルートにて法務部部長、総務部部長、旅行情報事業部部長などを歴任。2001年、同社執行役員に就任後、関連会社の株式会社岩手ホテル&リゾートの常務取締役、代表取締役社長を歴任。03年、株式会社リクルートメデイアコミュニケーションズの代表取締役社長就任。12年4月、株式会社ザイマックスアカウンティングパートナー 代表取締役社長に就任。同年7月より現職

― 社長就任から1年。どのような手応えを感じていますか。

佐々木 弊社に持ち込まれる商談の数が非常に増えました。しかも、その中には、さまざまな実務経験がある私どもでも、過去に対応したことのない案件もあり、弊社の三つのコアスキルをさらに磨く貴重な時間となりました。

― ザイマックスの一員となったシナジーは?

佐々木 ホスピタリティアセットのノウハウがグループに加わったことで、これまで積極的に取り組めなかったお客様のニーズに対して、質の高いサービスを提供できるようになりました。例えば、昨今ではホテルの投資家層が広がってきています。オフィスビルなどの投資経験しかないザイマックスのお客様が、ホテル投資にご興味を示され、弊社にアドバイスを求めてくるケースが多々あります。

また、一つのビルを活用するにしても、オーナーや投資家はオフィスビル、商業施設、ホテル、あるいはこれらを組み合わせた複合施設といった中から最適な選択をしなければなりません。通常は各々の専門家に依頼して、それぞれのプロジェクトをさまざまな角度から検証するのですが、ザイマックスグループであれば、それをワンストップで行える利点があります。

最近では、ホテルが施設をリニューアルする際、省エネ対策を検討することが増えています。こうした相談にも、ザイマックスのエネルギーソリューション部門をご紹介できるなど、多方面でよい効果が生まれています。

― 11月から「旭川グランドホテル」への運営支援を開始したそうですね。

11月から運営支援を開始した旭川グランドホテル

佐々木 AMを行っているザイマックスのグループ会社から業務委託を受け、昨年11月、弊社のオペレーション ディレクターがこのホテルの経営会社の代表取締役社長に就任いたしました。さらなるサービスの質の改善と収益性の向上を図るために、今年11月1日付で弊社社員をホテル運営の責任者となる総支配人に任命しました。経営と運営両面に携わることで、今後はよりシームレスかつスピーディーな決断が可能になると思います。道北エリアを代表する、地域密着型のホテルですので、地域の皆様をはじめ、ご利用されるお客様のご期待にもお応えしたいと考えております。

また、ここで得る経験と成果をもって、弊社サービスを物語るモデルケースとなるようにしていきたいと思っています。

― 将来的なビジョンは?

佐々木 これからも弊社のコアビジネスが、AM、PM、そしてコンサルティングの三つであることに変わりありません。

今後、国際化が一層進み、インバウンドがますます増えると思います。ホテルはある種の社会的インフラ機能を担っておりますので、その意味において、弊社は豊富な知識と経験を生かして、ホテル業界がより活性化していくためのきめ細かなお手伝いをすることで、社会に資する存在になりたいと考えています。

Topics
アビリタス ホスピタリティが初めてマスターレッシーに
これまでAM、PM、およびコンサルティングを主要業務としてきた同社だが、近くマスターレッシーとしてビジネスを展開する計画だ。経営側に立つことで応分のリスクを負担することになるが、「実質的なホテル経営に携わることで、マネジメントサービスの厚みを増大させる好機。この新ビジネスを主軸の運営にプラスしていきたい」(佐々木文裕代表取締役CEO)としている。同社の新局面にホテル業界の注目も集まっている。
【マスターレッシーとは】
不動産オーナーから物件を賃借し、ホテル事業の経営、エンドテナントへの転貸を行う事業のこと。