今注目のホテル投資を
多角的に支援する専門家集団の躍進

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

地道に築いた信頼関係が勝機を招くセオリー

ホテル日航成田の戦略的改装では地道に築いた信頼関係が大きな改善を導いた

ホテル日航成田は客室、レストランなど、施設の大半が35年前の開業当時のままだった。宿泊客だけではなく、地元客の利用を促進するためにレストラン部門の強化は必至。全客室の4割以上がシングルルームという構成も、さまざまな需要に対応できるよう、シングル2部屋を連結してツイン化できる新しい客室タイプに変更。直接収益に結びつかないフロント・ロビーの全面改装も利用客の印象、ライバルとの競争力、そしてスタッフのモチベーションを上げるために必要だし、スタッフの教育にも、もっと力を入れなければ―と改善すべき課題は山盛りだった。いつ、どこから、どのような改装を行うのが最も効果的か、いくつもシミュレーションを行い、昨年景気が浮揚する直前に新オーナーの理解を得てリノベーションに着手することができた。結果として高騰前の資材を調達、改装コストを抑えることができ、絶妙のタイミングで景気回復の波にも乗れた。改装前・後で比べると、短期間で客室単価は上昇、年間収益ベースでも30%近い改善を達成した。

成功要因は、「長年このホテルのAM業務を行う中で、現場スタッフの信頼を獲得してきた下地があり、新オーナーとも良好な関係をいち早く築けたことにある」と田和氏はいう。また、単に提案だけを行うコンサルタントではなく、「実際の業務にハンズオンしている弊社だからこそ、ロビー改装や教育研修といった数値化しにくい部分の効果までを考慮した仮説を立て、宿泊・レストラン・宴会など多岐にわたる事業範囲を有機的に活性化させる提案ができた」と勝機を導いたセオリーを分析する。

ホスピタリティ事業に進出したい、もっと投資効率を上げたいと望むなら、信頼のおける専門家をパートナーに選ぶことからスタートするのが、最短の道かもしれない。

次ページ豊富な知識と経験で一層社会に資する存在に