イオンモールが挑む業界初の人材発掘の試み 1000名以上が働く職場を復興のシンボルに

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渋谷 PERSOLグループとしても、専門店企業様が出店を決める前から、ディベロッパーが自ら採用をサポートするというような取り組みは初めてです。試行錯誤しながらも新しい発見もありました。働くだけでなく、生活する場所であり、遊ぶ場所である地域のコミュニティの拠点となるモールをみんなでもう一度作ろうというコンセプトが支持されたのではないでしょうか。

藤木 新たな人材の掘り起こしのため、モールで働く従業員の皆様がより働きやすい環境整備も進めています。モール内には働く方が利用できる365日・7時~22時開園する保育所も設置します。また、休憩室にはテレビや雑誌の設置のほか、一人席やコンセント設置エリアなど用途に応じた休憩スペースを用意しています。

将来的には、さらに多様な働き方のニーズにも応えていきたいと考えています。今回は準備できなかったのですが、Wワークなどについても、当モール内で仕事を探したり求人ができたりする仕組みができればいいのではないかと考えています。たとえば、ランチタイムで忙しいお昼の3時間はモール内のA飲食店で、その後はBアパレルショップで勤務できれば便利ですよね。制服を着替えるだけでいいし、休憩時間に保育所にお子さんの様子を見に行くといったこともできます。

人材課題のパートナーとして企業の成長を支援するPERSOL

渋谷 お話を伺っていると、役員である藤木さん自ら率先してアイデアを出すとともに、その実行に至るまで迅速に意思決定、コミットメントをされていることが感じられます。

藤木 私は、個人的には知恵を出すことで解決できることも多いと思っているのです。今はまだ生みの苦しみの段階ですが、経験を積んで、全国のいろいろな場所で成功事例を作っていきたいと考えています。

もちろん、立地環境によって条件はまったく異なるでしょう。たとえばインバウンドが強い店舗であれば外国人を採用するということもあるかもしれません。さらに、人手不足は当社だけの問題ではなく、日本の社会全体の大きな課題です。当社のような取り組みが、業界の他社さらには他の業界にも広がるといいですね。

モールの求人もずっと続きます。いわき小名浜はこれからスタートするのであって、今後数十年のビジネスとなります。パーソルさんには今後ともぜひ、プロフェッショナルとしてのアドバイスやサポートなど、パートナーとしての役割を期待しています。

渋谷 PERSOLグループのビジョンは「人と組織の成長創造インフラへ」です。また最近では「はたらいて、笑おう。」というキャッチフレーズを広告などで展開しています。これらには、働く人にさまざまな成長の場や機会をご提供すると同時に、組織の成長にも貢献したいという思いが込められています。今日のお話を伺って、あらためて貴社の取り組みと当社の思いに相通じるものがあると感じました。本日はどうもありがとうございました。

藤木 ありがとうございました。

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