イオンモールが挑む業界初の人材発掘の試み 1000名以上が働く職場を復興のシンボルに

藤木 いわきに限らず、当社の専門店企業の皆様にとって、アルバイトを含む従業員の確保が年々難しくなっています。オープニングスタッフはもとより、開店後しばらくしても、本部からの応援で店舗を運営しているような専門店企業様もあります。

「イオンモールいわき小名浜」の専門店数は約130店で、従業員の方々は計1000名以上となる予定です。出店を案内しても、「復興の意義には共感するものの、従業員が確保できないのではないか」と懸念される声が少なくありませんでした。当社の採用支援として、人材を幅広い範囲で掘り起こすことができないかと考えました。

パーソルホールディングス
グループ営業本部
本部長
渋谷 和久

渋谷 正直、お話をいただいた当初は、実際に小名浜でそれだけの人を集めることができるのか自信はありませんでした。小売業における人材不足は全国的に切実な問題となっていますから。しかし、現地に入って調査を行ったところ、多くの皆様が、イオンモールができることをとても楽しみにしていらっしゃることがわかり、これは何かできるかもしれないと感じました。

藤木 私も正直なところ、不安はありました。地元の皆様からは、「震災以降、若い人はみんな水戸や柏、東京などに出てしまった」とも言われました。ただし、それは「働く場所がないからではないか」とも感じていました。実際に、若い人たちも年末年始にはふるさとに帰ってくるわけですから。

業界初の取り組みで1000名以上が登録

渋谷 PERSOLグループでは、2017年12月より、求人広告掲載、求人向けホームページ開設、登録説明会の開催などのお手伝いをさせていただきました。その過程では、藤木さんのアイデアのもと、年末年始に帰省した人たちをターゲットに、ダイレクトなアプローチを狙いました。

また、グループ総力をあげて、人材派遣、求人メディア、採用アウトソーシングなどさまざまなサービスを組み合わせてご提供しました。さらに、全国にある拠点網を生かし、東北地域で実績があり、いわき市内に拠点のあるグループ会社による現地での密着したご支援ができたのもPERSOLグループならではだと自負しています。

藤木 現在(18年4月12日)までにすでに目標以上となる1000人を超える方に応募いただいています。専門店についても約50の専門店が今回の採用支援の仕組みに参画していただいており、すでに内定者も出ています。仕事を求める人にヒットするアプローチがきちんとできれば、成果につながるという手応えも感じました。

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