短期間で英語力を上げる「時短英語」とは? 言語習得の科学が、学び方改革を実現

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たとえばENGLISH COMPANYでは、受講生が空き時間を利用して勉強することが習慣づくような仕組みをつくっている。通勤の電車内では単語を覚える、入浴中にはテキストを音読するというように、15分刻みを基本として、どの空き時間には何をするかということをカードに記入し、受講生に持ち歩かせているのである。そのために使うスマホのアプリや濡れても破れにくいカードなども用意している。

北海道から通う受講生もいるほどの人気に

加えてトレーナーはスマートフォンのコミュニケーションツールなどを使って毎日、受講生と連絡を取り、進捗状況を把握している。受講生からの質問にも答えるし、受講生がスマートフォンに音声を録音してトレーナーに送れば発音のアドバイスも受けられる。受講生がトレーナーに会うのは週に2回だけだが、ほぼ毎日密なコミュニケーションを取っているというわけだ。

「自分専属のパーソナルトレーナーを雇う、ということが当初からのコンセプトです」と、岡代表は言う。

こうした方法で受講生は合理的で効率的な学習法を身に付け、しかもそれが習慣づけられる。だから3ヵ月間のトレーニングを終えた後も、自分で英語の学習を続ける受講生が多い。しかもENGLISH COMPANYでは卒業後のフォローアッププログラムも用意し、仕事でそれほど英語を使う機会がなく、英語力が落ちることを心配している人をサポートする体制も整えている。

こうした方法により、入会時にTOEICで500~600点レベルの人なら、3ヵ月間で800点レベルになることも珍しくないという。現在、恵学社は都内を中心に10ヵ所にENGLISH COMPANYのスタジオを開設しているが、その驚くべき成果が口コミで伝わり、受講希望者が急増。今はどこのスタジオでも入会1~2ヵ月待ちの状態になっている。

「品川のスタジオには北海道から毎週通っている方もいます。札幌や福岡にもスタジオを開設したいのですが、トレーナーの採用と育成が追い着かないというのが正直なところです。スタジオを増やすことを優先しトレーナーの質で妥協することは絶対にしたくないので」と、岡代表はきっぱりという。

「時短英語」はより進化する

現在、トレーナーは約100人。そのうち9人は、とくに優れた技量を持ち実績をあげているシニアトレーナーだ。シニアトレーナーは、3ヵ月ではなく2ヵ月程度で同等の成果を出している。そのため恵学社ではより短期の新しいコースを開設した。

「長時間勉強することを否定するつもりはありません。しかし、生産性はあがらないものと決めつけて、長時間の勉強によって成果を出そうとすることは”ブラック企業的”な考え方だと思うのです。ビジネスの世界では生産性、働き方改革が叫ばれていますが、学び方にも”生産性”という考え方が重要です。私たちは科学的な学習法に基づく時短英語で、学び方改革を促進していきたいのです」(岡代表)

英語力がアップすればコミュニケーション力が高まり、世界が広がり、新しい風景が見えてくる。ビジネスにも大きな成果があるだろう。たった90日間で新しい風景が見えてくるのであれば、トライしようというビジネスパーソンはこれからますます増えていくのではないだろうか。