外国人の方が「日本の魅力」を知っている?! 知ればいつもの当たり前が「格別」に変わる

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こうした外国人の興味を引くものの共通点として見られるのが、「プロセス」に徹底的にこだわる丁寧なものづくり。一見、やり過ぎにも思える「プロセス」には、「究極」を求めるがゆえの「丁寧さ」がある。一つひとつのプロセスに丁寧に向き合う姿勢が、日本のものづくりを特別なものにしている。カンタンにまねすることが難しい洗練されたモノを生み出すことのできる理由は、職人文化に代表される作り手のプライドや誇りが根付いていることにあるのではないだろうか。

たとえば、キリンビールのものづくりもそうだろう。日本では、身近な存在の「一番搾り」も海外ではプレミアムビール「KIRIN ICHIBAN」として毎年販売量が伸びている。キリンの調査によれば、日本語のネーミングやロゴ、丁寧なものづくりによる品質の高さなどが評価されているという。

そんな一番搾りの最大の特長とも言うべきものが、一番搾り麦汁のみを使用する「一番搾り製法」だ。横浜工場の醸造エネルギー担当である近藤大介氏はこう話す。「一番搾り製法は、おいしさにこだわりぬいた世界でも類を見ない製法です。その品質、おいしさを保つために、こだわりのある丁寧なプロセスを取り入れ、大量生産を実現しているのです」。

2017年9月のリニューアル以降、缶製品は多くのお客様からの高いトライアルが継続し、前年比約23%増(2018年1月1日~2月8日)を達成し、昨年8月から6カ月連続で前年の販売数量を上回っている。ビールという口に入れるものの本質的価値である”味”、一番搾り製法のプロセスは、キリンビールが”味”を追求し、ビールの”味のど真ん中”を実現するための手段だ。そんな一番搾りが、日本はもちろん、海外でも評価され始めているのかもしれない。

「一番搾り」の最大の特長が、一番搾り麦汁のみを使用する「一番搾り製法」

実際、麦や酵母という「生き物」を相手にするビールづくりにおいて一定の品質を保ち続けることは、私たちが想像する以上に難しい。麦芽の配合比率や糖化の際の分解時間、酵母ごとの化学分析など、ベストな状態の一番搾りの成分と比較しながら、緻密で丁寧な管理を行っている。キリンビールが「ビールづくりは、芸術である」と醸造フィロソフィーで説いているのも、ここに理由があるのだ。

キリンビール
横浜工場
醸造エネルギー担当
近藤大介

「主発酵の後の貯蔵の段階でも試飲し、劣化臭がないかどうかを調べます。試飲は、体調が影響することもあるため、6~7人で行うほど。もし品質に合わないものがあれば廃棄を行うこともありえますが、実際にはほとんどありません。実際、ビールの製造工程では基本的に廃棄物はなく、搾った後の麦芽のカスは、牛農家に販売するなどして再利用しているのです」(近藤氏)。

キリン一番搾りは、品質を高め、おいしさを追求するために、やり過ぎと思えるほど丁寧なこだわりとプロセスを取り入れ、多くのお客様へと届けている。

「一番搾り」のような日ごろから目にする商品が、実は徹底的にこだわったプロセスを経ていることを知るとまた新しい価値が見えてくる。

 

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