「派遣エンジニア」という働き方の真実 現役が語る「技術者一筋」を選べる派遣

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武井さんが現在勤務する技術者派遣会社に転職したのは2016年だが、早くも責任ある仕事に就いている。

「ある外資系メーカーで液晶ディスプレーの開発に携わり、お客様の社外の人材でありながら、リーダーを任されています。海外の回路設計、メカ設計などのスタッフとコンタクトしながら、スケジュール管理などを行い一つの製品を作り上げていきます」

武井さんのように、経験とスキルを身に付ければ開発現場のマネジメントを任されることもある。また、管理部門に移り、バックオフィスで技術者のサポートをすることも可能だ。もちろん、エンジニアでい続けたいと望む人は、キャリアを積み重ね、定年再雇用後もエンジニアとして活躍することができる。技術者派遣は、個人に合わせた柔軟な働き方を可能にし、個人の可能性を広げる働き方とも言える。

「いま、海外とのブリッジ役をこなしつつマネジメントにも挑戦しています。新しい仕事をするときにはやっぱり不安もあります。ただ、派遣先の先輩や、社内の仲間、営業担当に気軽に相談できる体制もあるし、この2年を振り返ると、相談の回数はだいぶ減っています。日々、仕事を通じて成長できている実感があります」(武井さん)

時代に合わせて活躍の場を広げられる

ビジネスパーソンが長きにわたり付加価値を生み出し続けるためには、「就社」ではなく「就職」が大切とされるが、人生100年時代には個人の経験やスキルはますます重要になってくる。そこで技術者派遣は重要な選択肢の一つになりそうだ。

前述にあるエンジニア2名が紹介する働き方を体現する会社とは、株式会社アルプス技研である。アルプス技研は横浜に本社を置く、機械・電気電子・ソフトウエア・化学など幅広い分野のエンジニア約3,500名を擁する東証1部上場の技術者派遣大手だ。設計事務所として1968年に創業され、今年7月に50周年を迎える。

今村篤社長

同社の今村篤社長は「当社のエンジニアは正社員のため、雇用が安定しています。その上でエンジニアの成長を支援する様々な体制を整えています。創業以来、人を育てながら技術力・人間力を向上させる点にこだわりを持ち、お客様に信頼頂けるエンジニアを育成してきました。技術者本人が目指すキャリアプランの実現を全力でサポートし、エンジニアとして大きなやりがいを感じられる環境があります」と語る。

だからこそ、新卒で入社した技術者から、キャリア採用、第二新卒採用、さらには定年後再雇用のシニアまで、それぞれのスキルや経験、キャリア志向などに柔軟に応えられる。まさにアルプス技研での就業スタイルは、“働き方改革”を体現していると言える。

アルプス技研 TVCMイメージ映像

AI、IoT、EV(電気自動車)などの最先端分野の取り組みも積極的だ。「今後はグローバル展開を加速させるほか、農業(アグリテック)や介護など新たな分野にも進出し、積極的に外国人材も活用したい」(今村社長)とさらに先を見据える。

左:アルプス技研の社内ロボットコンテスト、右:同フットサル大会

時代の変化に合わせ、時代に必要とされる領域に活躍の舞台を広げていけるのも、「無期雇用型技術者派遣」の働き方の大きな魅力だ。