ATM不要?レジで「現金引き出し」の利便性

支払いの際のキャッシュレス化も推進

たとえば、スーパーに行くときに現金の持ち合わせがあまりなかったとする。そんな時は、まずはATMに立ち寄って現金を引き出してから買い物に行く、という流れになるが、キャッシュアウトサービスが使えるようになれば、スーパーでの買い物と引き出したい金額の合計分をJ-Debitで決済することができる。

「利用するときは、支払いの際にキャッシュカードをレジの店員に提示して、端末に暗証番号を入力するだけ。署名は不要です。即時決済され、支払い金額は通帳への印字や加盟店が発行する『口座引落確認書』で確認できます。新たにカードを発行する必要はなく、お手持ちのキャッシュカードがそのまま使えますし、入会金や年会費も一切不要です」

利用者のメリットは、スーパーなどで買い物と一緒に現金の引き出しができること。前述のように手持ちの現金が不足して、急に現金が必要になったときでも、ATMまで行く必要はない。また、買い物のために高額な現金を持ち歩くのは不安という人や周辺にATMがないエリアでも、加盟店を利用すれば現金の引き出しが可能になる。

「財布に現金がない!」で焦らない

実際に、日本電子決済推進機構が2018年2月に行ったアンケートでは、「支払いをしようとしたら財布のなかの現金が少なくて困った」と答えた人は30.6%、「カードで支払いをしようとしたら『現金払いのみ』で困った」という人が26.6%もいて、「キャッシュアウトサービス」への需要が高まっていることがわかる。

では、J-Debitを導入する加盟店側のメリットはどうかというと、販売促進効果が見込めることや経費削減などが期待されるという。

「スーパーやドラッグストア、ホームセンター等、小売業界は垣根を越えた顧客獲得に向けた競争が過熱していますので、キャッシュアウトサービスの提供が可能になることで他店との差別化を図ることができるようになります。ATMの設置も実際に集客に効果があると聞いていますが、コストの関係でATMを設置できない小売店はたくさんあります。キャッシュアウトサービスを実施するには、自動釣銭機も含めて現在使用しているレジのソフトウエアを更新すれば、レジを交換しなくてもそのまま利用できます」

次ページニーズは1万円以下が圧倒的
お問い合わせ
日本電子決済推進機構