センコーが創る未来潮流の戦略とは? 「物流」の枠を超えた変革と挑戦

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代表取締役社長 福田 泰久

Top interview
「未来潮流」を創るセンコーグループの今後の戦略は?

――2004年に社長に就任されて以来、飛躍的な成長を遂げてこられました。

福田 当グループの強みは、300万平方メートルを超える保管面積を誇る物流センターを核とした国内外の物流ネットワークを生かし、物流・商流・情報が一体となって最適なSCMを提案できることにあります。

他に先駆けてITシステム構築や商流への事業拡大に取り組み、失敗も重ねながら培ってきた独自のノウハウこそが財産。一朝一夕には他の追随を許さない優位性があると自信を持っています。

――2017年度から5カ年計画で始まった中期経営計画について聞かせてください。

福田 まずは物流・商流事業、海外事業、新規事業を含めて事業領域の拡大に全力を注ぎます。物流・商流の一体化を一層進めるとともに、海外事業では、国際物流に加えて貿易事業も拡大を図ります。

さらにブランド価値の向上や従業員満足度の向上も重点施策に位置づけています。

――事業を推進する原動力として、とりわけ「人材」を重視されていますね。

福田 物流現場でモノを運ぶ「人」は、当グループにとって商品そのものです。私が社長に就任して以降、「クレフィール湖東」での人材教育を従来以上に行うようになって、お客様から「現場が変わった」と高い評価をいただくようになりました。それが新規受注につながったことも少なくありません。従業員には能力を高めるだけでなく、働きやすい環境で、健康に生き生きと自分の力を発揮してほしい。その願いを込めて「センコーグループ健康経営宣言」を発表しました。2008年から社員の健康管理や健康増進活動に取り組んできましたが、今後さらにそれらを充実させていきます。

また社員のチャレンジを支援する制度として「社内起業支援制度」を創設。従業員から新しい事業のアイデアを募り、実現性が高いと判断したら会社が全面的に事業化をバックアップします。

そうした従業員の意欲的なチャレンジを後押しする社風が、当グループの挑戦する力だと考えています。

――「未来潮流を創る企業グループ」を目指すとされています。ビジョンとスローガンに込めた思いを聞かせてください。

福田 既存の「物流」を超えてサプライチェーンの多様な領域にも事業を拡大し、物流・商流の新しい「潮流」をセンコーグループが創っていきたいと考えています。

「Moving Global物流を超える、世界を動かす、ビジネスを変える」のスローガンのもと、世界をフィールドにお客様のビジネスに変革をもたらす。センコーグループ一丸となってその達成に挑んでいきます。