リクナビHRTechで人事採用の最適化へ

人事もAIを活用する時代

リクルートキャリアが提供するAI(人工知能)を活用した中途採用スカウトサービス「リクナビHRTech(エイチアールテック)転職スカウト」は、2017年12月時点で累計16,000社を超える企業に導入された。同社が開発した独自のAIシステムが、企業が募集する求人にマッチする候補者を自動的に紹介し、企業はその候補者のキャリア情報を確認した上で、簡単にスカウト依頼ができるというサービスであり、導入した企業の採用成功数が3倍に改善したケースもあるという。今後はスカウト機能だけでなく、企業の人事部門の業務を効率化・最適化する機能も拡充していく予定で、今夏には、求人に応募した候補者の管理を効率的に行える、採用管理サービス「リクナビHRTech採用管理」のリリースを予定している。今後もシリーズとして各種サービスを展開していくという。

AIを活用して企業、求職者双方のニーズを最適化

「HRテック」とは、HR(HumanResource)×Technologyを意味する造語であり、 最先端のIT関連技術を使って、人事関連業務を行う手法のことを意味する。もともとリクルートグループはこの分野では早くから研究を重ねており、同社が提供している「リクナビ」「リクナビNEXT」「リクルートエージェント」などの就職・転職支援サービスにおいて、AI(人工知能)やビッグデータなどの技術を取り入れてきた。

「リクナビHRTech転職スカウト」もAIを活用した中途採用サービスだ。リクルートエージェントに蓄積された人材データベースの中から、企業にマッチしていると思われる候補者をAIが自動的にピックアップして紹介を行う。人事・事業部門の採用担当者が紹介された候補者に対して、「面接に来てほしい」「興味がある」「興味なし」という3段階の評価を選択するだけで、簡単にスカウト依頼が行える。スカウト文面の作成も不要だ。その後、応募してきた候補者に対してはリクルートエージェントがサポートするため、面接調整や選考フォローの手間を省くこともできる。利用開始は無料で、採用成功時にフィーが発生する完全成功報酬モデルのため、リスクも最小化できる。さらに大きな特長は、評価付けを繰り返していくことで、その結果をAIが学習して紹介の精度が改善されていくことだ。利用すればするほど、人事部門の採用生産性の向上が期待できる仕組みなのである。

リクルートキャリア
エージェント事業本部 事業企画統括部
事業企画部 事業企画G マネジャー
南雲亮

リクルートキャリア/リクナビHRTech プロジェクトリーダーの南雲亮氏は「景気の回復感にともない、求人ニーズは高まっているものの、求職者の数は追いついていないのが現状です。採用競争が年々厳しくなる中、企業が求める人材を手間なく、ダイレクトに採用に結びつけることができ、中途採用の生産性を改善できるサービスです」と説明する。

AIは企業が求める人材要件だけでなく、求職者が関心を持つ企業の業種・職種・規模、勤務地・勤務形態なども分析し、双方の要件のマッチングを行う。また、求職者のマイページ上の行動ログを学習し、転職意欲が高いタイミングを逃さずにアプローチできるという。求職者にとっても、これまで知らなかった企業に自分の関心のある仕事が存在することを発見できる。このため、「スカウト文面に凝らなくても、企業が求職者に興味を持っていることを通知するのみで応募に至ることも少なくありません。スカウトに対する応募率は同社が提供している他のスカウトサービスよりも高くなっています」(南雲氏)というから驚く。まさに、テクノロジーを活用することで、企業、求職者双方のニーズを最適化するサービスといえる。

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