EV充電スポット、利用率41%増の意味 インフラ整備は「選択と集中」のステージへ

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今後は、EVの充電客の争奪戦も起きるかもしれない。大手スーパーでは、店舗で付与されるポイントで充電器が利用できるシステムも導入しており、他の充電スポットとの差別化を進めている。同様の動きがさらに広がっていく可能性は高い。

充電渋滞を起こさないための「選択と集中」

一方で、ユーザー目線で考えると、EVの増加は「充電渋滞」のリスク増にもつながる。ジャパンチャージネットワークでは、そうした事態を防ぐため設備の増強に取り組んでいる。

「充電スポットの『空白地帯』を埋めるという普及の第一段階はクリアしつつあり、現在は『選択と集中』の時期に入っています。利用頻度の高いところは増設し、すでに3基まで増やしたところもあります」

ちなみに同社では、高速道路の充電スポットに特化したナビゲーションアプリもリリース。充電スポットの使用状況をリアルタイムで把握できるほか、ルート検索と連動させることで、走行中の充電計画を立てられる機能も搭載。音声ガイド付きで運転中も利用可能となっている。

高速道路の充電スポットに特化したスマートフォンアプリ「高速充電なび」。もちろん無料で利用できる

EVのパイオニアである新型「日産リーフ」は昨年10月に販売を開始して以来、わずか2カ月で1万2000台を受注。魅力ある車種が登場すれば、消費者のニーズを刺激することを証明した。さらに車種が増え、充電インフラに対する認知が進むことで、EVシフトが加速する可能性はありそうだ。

>>>前編「EVバッテリーの真実」はこちら