「いくぜ、人生」を掲げる保険会社の狙い FWD富士生命、デジタルで保険を変革

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「大きな特長としてデジタルテクノロジーを積極的に活用している点が挙げられます。お客さまのご要望などをビッグデータとして蓄積するとともに、これらのデータに基づきわかりやすくシンプルな商品開発を行っています。モバイルツールやアプリケーションを積極的に活用したインシュアテックをいち早く導入し、ユーザーフレンドリーなサービスとシンプルでわかりやすい商品を提供することにより、若い頃からネットやITに慣れ親しむデジタルネイティブ世代を中心とした層からの支持を得て、ビジネスを拡大しています」

国によって、ビジネス慣習や規制の違いもあるため、国境を越えて同じサービスをそのまま提供するのは難しくても、これらのノウハウは日本におけるデジタルトランスフォーメーションにおいても足掛かりになる。

安定した財務基盤で経営にスピードを

FWD富士生命
代表取締役社長兼CEO
友野紀夫

「経験から言えることですが、会社の財務基盤とお客さまや保険代理店の皆さまへの新しい提案、もしくは大胆で革新的なビジネス展開へ挑戦することへのスピード感はとても密接に関係しています。その点で今回、強固な財務基盤を有するFWDグループに加わったことは大きな強みとなります。お客さまのニーズに応える商品の開発、提供やサービスの改善や質の向上へ、スピード感を持って取り組むことができるようになります」

そこで思い当たるのは、前述したようなFWDグループのデジタルにおける先進的な取り組みだ。日本でもインターネットを生かした販売スタイルに大きくシフトするのだろうか。

「それは違います。金融庁も指摘しているように、日本ではお客さまが複数の保険を比較検討したうえで、自分の判断で保険に入るというスタイルが主流になりつつあります。保険ショップなどを含む保険代理店を利用されるお客さまは今後さらに増えると予想しています。お客さまとのタッチポイント(接点)になるという観点で、当社にとっては保険代理店における対面販売がメインのセールスチャネルであることに変わりはありません」

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