外資系企業が日本で採用を活発化させる理由 アジア地域における人材採用の可能性

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新たなニュースもある。リクルートホールディングスは2018年1月、アジア地域における人材紹介事業を強化するために、地域別経営体制に本格移行し、サービスブランドを統合することを発表した。RGFとはリクルート・グローバル・ファミリーの頭文字をとったリクルートグループのグローバルブランドだ。同年4月に、既存の七つのサービスブランドを、「RGF Executive Search」「RGF Professional Recruitment」「RGF HR Agent」の三つのサービスブランドに統合する。マッカイ氏が社長を務めるCDSは「RGF Executive Search Japan」に、ニコルズ氏が所属するRGF HR Agent Japanは「RGF Professional Recruitment Japan」になる。これにより、アジアの11の国と地域、26都市、45拠点を結ぶ、日系人材紹介会社最大規模の拠点網が生まれることになる。

ニコルズ氏は「このネットワークを生かして、国や都市を越えた最適な人材を紹介できるようになると感じています。弊社の強みは、経営層から若手まで、あらゆる業界・職種にわたるバイリンガル人材の豊富なデータベースと、求人数です。RGFのアジアのネットワークを生かし、日本にいながら国内のみならず、アジアの企業に転職したいという人にもより充実したサービスを提供できるようになります。私たちは、求職者、企業ともに可能性を拓くことができる最適な出会いの創出を大切にしています。求職者の方には、まずは登録をし、ご自身の描くキャリア実現に向けて一緒にお話ができればと思います」と語る。

最後にマッカイ氏は力を込めてこう述べた。「日本市場ではアベノミクス、インバウンドの増加など、足元の経済環境が好調です。ここで企業にとって大切なのは2年先、3年先の準備を今から始めておくことです。そのために、お客様の課題を可視化しその解決のお手伝いをするのが当社の役割だと感じています」。