子どもの「スマホ依存症」を上手に防ぐ方法 無理に取り上げては、逆効果になることも

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もちろん、スマホを使う時間や使うアプリなど、親子の間で約束事を決めるのも大切だが、いくらルールを作っても、なし崩しに破ってしまうのが「依存」の実態。子どものスマホを無理に取り上げたり、突然解約したりすると、余計に反発を招くこともある。そうしたとき、フィルタリングサービスを使って、親が使用時間をコントロールしてあげるのも有効な手段となる。

iOSでも「利用時間制限」が可能に

フィルタリングサービスの機能拡充に力を入れているKDDIの「あんしんフィルター for au」は、Wi-Fi環境でも有害サイトをブロックする「Webフィルター機能」や、不適切なアプリを個別に制限する「アプリフィルター機能」といった従来の機能に加え、「利用時間制限」や「エリア検索」ができるのが大きな特徴。

一概にフィルタリング機能といっても、端末丸ごと制限がかかると電話も学習アプリも使えなくなってしまうが、KDDIの場合、アプリごとに制限ができるため、使うアプリと使わせたくないアプリを柔軟にセレクトして制限することが可能だ。

「利用時間制限」は、Webやアプリの使用制限を曜日や時間などで細かく設定できるため、使い過ぎ防止はもちろん、たとえば「帰宅後から夕飯のときまではスマホを使わない」「夜中にゲームやSNSをしない」など、具体的なシーンに合わせたルールづくりが可能となる。

「エリア検索」は電源ONの通常時に有効であることはもちろん、電源OFF/圏外時でも最後に通信した基地局の位置情報を示せるため、緊急時にも役立つだろう。

また、「あんしんフィルター for au」は、2018年よりiOSでも「利用時間制限」と「エリア検索」に対応を開始した。中高生にもiOS人気は高いため、OSを問わずに充実したフィルタリング機能が無料で利用できるのはありがたい。

フィルタリング機能でブロックされた際のブロック解消申請イメージ画面

フィルタリングは、子どものスマホ使用を一方的に制限する冷酷な機能のようにも思えるが、実は、親子が双方向で試行錯誤しながら、生活のメリハリを考えたり、ネットリテラシーを学んだりするきっかけになるツールでもある。子どもの可能性を伸ばすためにも、スマホの有用な部分は最大限に活用したい。

※iOS標準アプリ(電話、カメラなど)は利用を制限できません