子どもの「スマホ依存症」を上手に防ぐ方法 無理に取り上げては、逆効果になることも

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昨今、中高生のうちからスマートフォン(以下、スマホ)を持たせる家庭が増えているが、同時に、子どもの「スマホ依存」が問題視されるようになってきた。便利だからと買い与えたものの、スマホにばかり夢中になる子どもを見ると、親としてはどうにも不安が募ってしまう――。

7割以上の中学生がスマホを手にしている

新生活がスタートするこの季節、進学や新学期を機に子どもからスマホをねだられ、苦慮している父親は多いのではないだろうか。

いずれはわが子もITデバイスに精通してほしいと願いながらも、リテラシー教育のままならないうちに渡すのは不安が大きい。子どもにスマホを与えるタイミングが各家庭によって異なるのも悩みの種だ。

実際、子どもたちはどのくらいの割合でスマホを手にしているのだろうか? KDDIのau契約者における年代別データでは、中学生のスマホ浸透率が約73%。高校生になるとその割合は95%にも達している。

※2017年10月末時点のau契約者における年代別のスマホを契約または利用している割合。

もっとも、スマホは子どもに持たせるメリットも多く、たとえば「部活動での連絡がスムーズになる」「塾への送り迎えや、帰りが遅くなるときのやり取りに必要」といった防犯上のメリットもある。東日本大震災以降は家族間での緊急連絡にSNSを活用することも重要視されている。そうした「親子で連絡が取り合える」という安心感から子どもにスマホを持たせている親は多いだろう。

それだけでなく、うまく使えば、子どもの知的好奇心を満たすツールにもなりうる。子どもの将来をスマホが左右することもあるだろう。

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