
昨今、中高生のうちからスマートフォン(以下、スマホ)を持たせる家庭が増えているが、同時に、子どもの「スマホ依存」が問題視されるようになってきた。便利だからと買い与えたものの、スマホにばかり夢中になる子どもを見ると、親としてはどうにも不安が募ってしまう――。
7割以上の中学生がスマホを手にしている
新生活がスタートするこの季節、進学や新学期を機に子どもからスマホをねだられ、苦慮している父親は多いのではないだろうか。
いずれはわが子もITデバイスに精通してほしいと願いながらも、リテラシー教育のままならないうちに渡すのは不安が大きい。子どもにスマホを与えるタイミングが各家庭によって異なるのも悩みの種だ。
実際、子どもたちはどのくらいの割合でスマホを手にしているのだろうか? KDDIのau契約者における年代別データでは、中学生のスマホ浸透率が約73%。高校生になるとその割合は95%にも達している。
もっとも、スマホは子どもに持たせるメリットも多く、たとえば「部活動での連絡がスムーズになる」「塾への送り迎えや、帰りが遅くなるときのやり取りに必要」といった防犯上のメリットもある。東日本大震災以降は家族間での緊急連絡にSNSを活用することも重要視されている。そうした「親子で連絡が取り合える」という安心感から子どもにスマホを持たせている親は多いだろう。
それだけでなく、うまく使えば、子どもの知的好奇心を満たすツールにもなりうる。子どもの将来をスマホが左右することもあるだろう。
しかし一方で、子どもがスマホを持ちたい理由は「オンラインゲームをしたい」「動画投稿サイトを観たい」「SNSで友達と交流を図りたい」などであり、子の欲求は親の感じるメリットと違ったところにある。
そしてこの欲求に何の制限をかけることなくスマホを持たせると、「スマホ依存症」の危険性が高まってしまう。2013年に総務省の発表した「青少年のインターネット利用と依存傾向に関する調査」はネット依存傾向を高・中・低の3段階に分けて統計を取ったものだが、中学生で依存傾向が「高」だった割合は7.6%、スマホを持つ割合の増える高校生では9.2%に上る。
この割合は社会人の6.2%よりも高く、中高生が時間に対してセルフコントロール能力が未熟であることを示唆している。
中高生にスマホを持たせるなら、フィルタリングは必須
スマホを持たせる際、必ず設定したいのが、有害サイトのブロックや利用時間の制限ができるフィルタリングサービスだ。
警察庁が2017年に発表した調査結果によれば、コミュニティサイトがらみで犯罪に巻き込まれた青少年761人のうち、実に91%がフィルタリングサービスを使っていなかった。
逆に言えば、フィルタリングサービスは子どものトラブルを未然に防ぐのに極めて有効だということ。

本来、18歳未満の青少年がスマホを利用する場合は「青少年インターネット環境整備法」によって、フィルタリングサービスへの加入が原則必要となっているもののいまだその加入率は高くないのが現状だ。
もちろん、スマホを使う時間や使うアプリなど、親子の間で約束事を決めるのも大切だが、いくらルールを作っても、なし崩しに破ってしまうのが「依存」の実態。子どものスマホを無理に取り上げたり、突然解約したりすると、余計に反発を招くこともある。そうしたとき、フィルタリングサービスを使って、親が使用時間をコントロールしてあげるのも有効な手段となる。
iOSでも「利用時間制限」が可能に
フィルタリングサービスの機能拡充に力を入れているKDDIの「あんしんフィルター for au」は、Wi-Fi環境でも有害サイトをブロックする「Webフィルター機能」や、不適切なアプリを個別に制限する「アプリフィルター機能」といった従来の機能に加え、「利用時間制限」や「エリア検索」ができるのが大きな特徴。
一概にフィルタリング機能といっても、端末丸ごと制限がかかると電話も学習アプリも使えなくなってしまうが、KDDIの場合、アプリごとに制限ができるため、使うアプリと使わせたくないアプリを柔軟にセレクトして制限することが可能だ。
「利用時間制限」は、Webやアプリの使用制限を曜日や時間などで細かく設定できるため、使い過ぎ防止はもちろん、たとえば「帰宅後から夕飯のときまではスマホを使わない」「夜中にゲームやSNSをしない」など、具体的なシーンに合わせたルールづくりが可能となる。
「エリア検索」は電源ONの通常時に有効であることはもちろん、電源OFF/圏外時でも最後に通信した基地局の位置情報を示せるため、緊急時にも役立つだろう。
また、「あんしんフィルター for au」は、2018年よりiOSでも「利用時間制限」※と「エリア検索」に対応を開始した。中高生にもiOS人気は高いため、OSを問わずに充実したフィルタリング機能が無料で利用できるのはありがたい。
フィルタリングは、子どものスマホ使用を一方的に制限する冷酷な機能のようにも思えるが、実は、親子が双方向で試行錯誤しながら、生活のメリハリを考えたり、ネットリテラシーを学んだりするきっかけになるツールでもある。子どもの可能性を伸ばすためにも、スマホの有用な部分は最大限に活用したい。
※iOS標準アプリ(電話、カメラなど)は利用を制限できません