今こそ、MBA人材の活用に注力すべきとき 国際認証を取得したMBAが選ばれる理由

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企業の人事部門や経営者にMBAに関心を持ってほしい

企業を取り巻く環境はめまぐるしく変化している。AIやIoT、電気自動車(EV)の登場など、大きなパラダイムシフトが起こっている。

栗本教授は「前例や業界の商習慣などにとらわれない、新たな発想や意志決定を行う場面が増えてくるでしょう。そういった場面では、MBAのような体系的な学問を習得することが大事になってきます。ただ、ここで誤解していただきたくないのは、MBA教育は決して転職を促すものではないということです。企業に属していながら、起業家として新規事業を創出することもできます。また、さまざまな年齢や業種の人たちとともに学ぶことは、多様性への理解を深めることにもなり管理職の育成においてもMBA教育のメリットは大きいでしょう」と語る。

北原教授が懸念するのは、人材面での「ガラパゴス化」が企業の競争力を損なうことだ。

「日本の企業では『わが社で優秀』でも他社では使えないという例が少なくありません。グローバルスタンダードな視点から、自社の人材のポテンシャルがどれほどかを把握し、それを高めていくことが重要です」

北原教授によれば、同ビジネススクールの入学願書で提出が求められている課題エッセイには、自費で学ぼうとしている人であっても「現在所属している企業でさらに大きな仕事に挑戦したい」と書く人が少なくないという。

栗本教授は「その思いに応えるためにも、日本企業ではもっとMBAホルダーの活用方法を検討してほしいですね。企業の人事部門や経営者の方にも、MBA教育の価値に関心を持っていただきたいと願っています。現状では、ビジネススクールに通っているという行動が人事にどう評価されるのか不安を抱える参加者が多い状況にあります」と話す。

そのためにも、自社の従業員がどのビジネススクールで学んでいるかを担当者が確認することも重要だろう。

「もちろんMBA取得時にすぐに、給与を上げたりといったことは無理でも、責任ある仕事を任せてみるといったことだけでもMBAホルダーのやりがいにつながるはずです。本学は引き続き、国内で最高の学びの場の提供を通じて、日本企業の国際的競争力の向上に貢献したいと考えています」と栗本教授は結んだ。