今こそ、MBA人材の活用に注力すべきとき 国際認証を取得したMBAが選ばれる理由
ビジネススクールの教員には学術的な経歴が不可欠
「改めて言うまでもなく、教育の質は教員に大きく左右されます」と栗本教授は語る。
国内のビジネススクールでは実務家教員比率などの数値が使われることもあるが、栗本教授によれば、MBAの国際認証基準においては、学術的な経歴(博士号)を兼ね備えて、国際的にインパクトのある研究を発信していることが求められているという。
名古屋商科大学ビジネススクール研究科長の北原康富教授は「さらに、人が好きで、指導できる人間的な魅力を持っていることも大切です」と加える。
同ビジネススクールでは課題演習、フィールドワーク、ケースメソッドを中心としたカリキュラムに特色がある。
栗本教授は「教科書に書いてあるフレームワークなどの知識の切り売りをしても意味がありません。大切なのは、重要な意志決定の場面で、受講生が自分の頭で思考する力や、行動する姿勢を身に付けることです」と語る。
同ビジネススクールの教員は受講生の質の高い議論をファシリテートし、ときには受講生とともにフィールドに出て調査も行う。熱意のある教員でなければなかなかできることではない。
同ビジネススクールではさらに、自らベンチャー企業を創業した経験を持つ北原教授をはじめ、新規事業創出や起業家育成教育に定評のある教員も多い。
「『アントレプレナー研究』を通して、地域経済の発展を担うビジネス人材育成を行っています。創業支援に力を入れており、実務経験豊富な教員によるメンタリングを受けながら事業の構想を固めていくことができます」と北原教授は話す。
実際に、同ビジネススクールの受講生には企業の二代目、三代目として事業を受け継ぎ発展させることを目指して学んでいる人も多いという。
「もちろんここで学ぶ2年間だけではなく、国内最大規模のMBAネットワーク、中小企業診断士ネットワーク、税理士ネットワーク、ヘルスケアネットワークにより、生涯の財産となる人的ネットワークも構築することができるのも、本学の大きな特長です」(北原教授)。