「振り返り授業」でなぜ子どもが伸びるのか? 「対話」と「記録」によって深く「定着」する
東村山教室では他の教室に先行して、2016年秋から「振り返り授業」を導入。同教室の岡本拓馬教室長は、生徒の変化を次のように語る。
「最初は『振り返りノート』に一言しか書けなかった生徒でも、繰り返しているうちに、自分が分かったことを文章で表現できるようになってきました。仮にその時の授業で理解しきれていなかったとしても、『何が理解できていないのか』を自分の言葉でノートに書くことも学びの一つ。分かっていないことが分かれば、それを課題と認識できますし、自分で書いたものは自信につながっていく。その蓄積が重要だと考えています」
「振り返りノート」の画像や授業の理解度は、「明光eポ」に登録する。これは、学びのプロセスを蓄積するためのeポートフォリオで、生徒自身や講師はもちろん、保護者もスマートフォンなどのアプリを通して、わが子の学習の様子を知ることができる。
「これまでも、生徒の学習状況については教室長や講師が保護者の方に報告していましたが、明光eポを使用することで、講師らのフィルターを通さずに生徒が書いた記録を保護者の方に直に見ていただけるのは大きなメリットだと考えています。家庭で学習の話題を共有し、自宅学習にも役立てていただけます」(田上社長)
「学校での発言も多くなった」との報告も
「振り返り授業」を先行導入している教室では、生徒たちから次のような声が聞かれた。
「『振り返り』が良い習慣になって、偏差値が10アップ。親にもほめられてうれしかったし、もっと頑張ろうという気になった」
「以前は、学校でも文章を書いて説明するのが苦手だったけれど、説明する力がついたから自分で考えて書くことができるようになった」
さらに、振り返り授業は講師にも大きな変化をもたらしている。