「振り返り授業」でなぜ子どもが伸びるのか? 「対話」と「記録」によって深く「定着」する

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東京・東村山駅近くにある明光義塾の東村山駅前教室。

個別ブースに分かれた教室内では、生徒が問題を解く様子を講師が見守っている。生徒が行き詰まった様子で考え込むと、「この前勉強した○○○の時はどうだった?」と、講師はちょっとしたヒントを出す。すると生徒は「あ、分かった!」と、再び鉛筆を動かし始める。

解き終わるのを待って「今、『分かった』のはどういうことかな?」と講師が問いかけると、生徒は自分が理解したことについて、つっかえながらも説明していく――。

「振り返り授業」がなぜ効果的なのか

前編でお伝えしたとおり、明光義塾では、創業以来、個別指導を貫いてきた。講師が大勢の生徒に対して一方的に授業を展開する、あるいは、マンツーマン形式の塾や家庭教師のように生徒につきっきりで「教え込む」というのではなく、生徒の力を引き出し、自ら答えを導き出すことができるように「促す」。それが、「自立学習」を教育理念に掲げる明光義塾の授業だ。

加えて、今年からは自立学習をより進化させるために編み出された新メソッド「分かる 話す 身につく MEIKO式コーチング」が全教室に導入される。冒頭で紹介したのが、その中核となる「振り返り授業」のワンシーンだ。これは、生徒が自ら考え、課題を発見し、理解を深めていくための学習法になっている。

明光ネットワークジャパン
田上節朗 社長

明光義塾を運営する明光ネットワークジャパンの田上節朗社長は、振り返り授業を次のように説明する。

「授業では講師が一方的に教え込むのではなく、『対話』をしながら、生徒自身が考えるように引き出します。その際、分からないところがあっても、講師はすぐに答えや解き方そのものを教えず、ギリギリのヒントを出す『足場かけ』を行い、生徒自らが解答にたどり着けるように導きます。問題が解けたら、生徒は『今、何が分かったのか』を講師に口頭で説明します。そして、理解できたことを『学び発見!振り返りノート』というオリジナルのノートに自分の言葉で記入し、さらに理解を深めます。このプロセスを授業中に何度も繰り返すことで『分かったこと』が頭の中で再構成され、『本当の理解』になり、成績向上につながるのです」

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