ダイキン、新エアコンの本気度がすごい トースター、炊飯器に続く指名買いはコレだ

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新開発ファン(左)と従来ファン(右)

「薄くするために性能面で妥協するという考え方は、最初から排除していました。しかし高い性能を実現するため筐体内の限られた空間に部品を無理やり入れると、運転中の音が大きくなってしまいます。そのため、ファンとフラップというエアコンにとって重要な部品を新たに開発して、この問題を解決しました」と語る空調営業本部事業戦略室住宅用事業担当課長の谷内邦治氏は、続ける。「一番難しかったのはデザインです。結婚や家の購入などを機に新しいライフスタイルを始める30~40代に受け入れられやすいインテリア的にも優れたデザインを目指し、20~30代の社員が中心になってデザインや商品企画をしました」。

ダイキン工業
空調営業本部 事業戦略室
住宅用事業担当課長
谷内邦治

こうしてできあがった「risora」は、厚さが業界最薄の185ミリ、幅は798 ミリ、高さは295ミリというコンパクトなサイズを実現した。試しに自宅にある最新のエアコンと比べてみるとよくわかるが、185ミリという厚さは、ちょっと驚く。容積でみると、ダイキンが誇る現在のフラッグシップ「うるさら7」の約半分しかない。それでいて7.1キロワットというパワーがあり、23畳用までの能力を実現している。もちろん、冷暖房などの基本性能は言うに及ばず、暖房時には、風を直接人に当てず足元から温めてくれる「垂直気流」や内部クリーン機能など、同社ならではの高機能も完備している。

さらに「risora」の前面パネルには、標準パネルが4種類、セミオーダーパネル(受注生産)が3種類用意されている。つまり7種類のバリエーションからパネルを選べるというわけだ。しかも、深みのある質感を実現するために、インモールド成型技術を採用してつくったパネルのバリエーションは「質感で溶け込むグレイッシュブラウンメタリック」「空間を引き締めるブラックウッド」「光で表情を変えるツイルゴールド」といった具合に、およそこれまでのエアコンとは違うコンセプトのものばかり。運転時に見える空気の吹き出し口には、機械的な要素が強調されないように細かな質感を与え、パネルの可動も美しさを損なわないように本体上部の天面にぴったり合うように調整するなど、デザインへのこだわりは細部にまで徹底されている。

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