楽天トラベル新サイトが創る新しい旅行体験 世界中で選ばれる次世代プラットフォームへ
楽天経済圏のビッグデータをフル活用
「旅行に出かける機会は年数回というお客様が多いため、旅行サービスだけを行う企業の場合、お客様の多種多様なデータにふれる機会は限られています。しかし、私どもにはグループ全体のさまざまなサービスに蓄積された購買履歴などをはじめとする膨大なデータがあります。これにより、お客様がどのようなライフスタイルで、趣味・嗜好は何か、といったことを理解し、精度の高いパーソナライゼーションが実現できるのです」
具体的に、多様な業種をまたいだビッグデータを活用することで何が起こるのか。これらのデータを、最新のAIの技術を駆使して解析すると、たとえば、ユーザーの画面に、よりユーザーにマッチした宿やサービスがさまざまな形で表示できる。ペット商品の購入履歴があるユーザーが宿泊先を検索すると、ペットフレンドリーな宿泊施設が表示されたり、関連の広告や記事が出てきたり、といった具合だ。こうしてユーザーはいち早く求める宿泊施設を見つけられ、検索の手間や時間を大幅に減らすことができる。
「精度の高いマッチングをしようとする場合、どこで差がつくのか。やはり、解析の対象であるデータそのものの価値が高まっていくことは間違いありません。私どもの大きな強みである多種多様、かつ膨大なデータが、お客様に新しい体験をしていただく源泉ともなるのです」
宿泊施設にもメリットがある。AIを活用することによって、その宿泊施設を好み、何度も通うようなファンになってくれそうな旅行者に絞ってアプローチしたり、プロモーションを実施したりできるので「泊まってみたら期待と違った」というケースが少なくなり、顧客満足度も向上するだろう。宿泊施設としても、自ら演出したい世界観に親和性の高い顧客が訪れることにもつながる。宿泊者、宿泊施設の双方をマッチングした理想的な場を生み出すことになるのではないだろうか。