「サイズの合ってないスーツ」はバレている 肩幅、着丈、お尻周りは念入りにチェック
「茶系」というのは少し難しそうな気もするが、最近は流行も後押しして着やすくなっているという。
「確かに昔は”おじさん”のイメージがありましたが、最近はブラウンやベージュといったアースカラーがトレンドのこともあり、非常にこなれた印象の着こなしが作れます。独特の”温かみ”もあります」
スーツ選びの基本、おわかりいただけただろうか。覚えておくべきなのは最初の話、要はサイズ感。このひと言に尽きる。いくらいい生地のブランドスーツだったとしても、サイズが合ってなければアウト、ということ。
松屋銀座では、2月末から4月1日にかけて「春の紳士服カスタマイズフェア」を開催する。期間中にスーツオーダーを行うと、「限定生地を使用可能」「有料加工が無料に」「ノベルティグッズをプレゼント」といったさまざまな特典を受けられる。
”サイズの合ったスーツ”を具現化するには絶好の機会だ。
そして、川島さんは、最後にスーツスタイルをグッとあか抜けさせる簡単なテクニックを教えてくれた。それは、”チーフを差す”こと。日本では結婚式などではしていても、なかなかビジネスユースだと二の足を踏んでしまいがち。
「商談やプレゼンなどきちんとした場でもまったく問題ありません。むしろスーツの本場である欧米では当たり前のように入れています。最初は派手なものではなく、まずは白のチーフがいいでしょう。
それと、最後にもう一つ。これはテクニックというより基本になりますが、ネクタイにディンプル(真ん中のくぼみ)を入れていない人が結構多いんです。ディンプルがあることで立体感が出て生地感も立ってきます。逆にディンプルがないとノッペリしてしまい、残念な印象になるのでぜひ入れていただきたいですね」
かっこよくスーツを着こなすためには、まずはできることから始めていきたい。