北朝鮮は平昌「外交の金メダル」有力候補だ

自国への圧力緩和に、五輪をたくみに利用

 2月12日、北朝鮮は、韓国・平昌で開幕した冬季五輪で最も重要なメダルの1つを獲得する有力候補として浮上している。それは、外交の金メダルだ。写真は、アイスホッケー女子の南北合同チームの試合を応援する北朝鮮の応援団。江陵で10日撮影。(2018年 ロイター/Brian Snyder)

[平昌(韓国) 12日 ロイター] - 北朝鮮は、韓国・平昌で開幕した冬季五輪で最も重要なメダルの1つを獲得する有力候補として浮上している。

それは、外交の金メダルだ。

そう評価する韓国の元政府高官や政治専門家らは、北朝鮮が、米国の同盟国である日本と韓国の間に亀裂を生じさせ、制裁で身動きが取れなくなっている自国への圧力緩和に、五輪を利用していると指摘する。

エレガントなほほ笑み

金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、北朝鮮の五輪参加を表明して世界を驚かせてからわずか1カ月程度しか経ていないが、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は米国との合同軍事演習を延期し、五輪で正恩氏の実妹である金与正(キム・ヨジョン)氏を歓待。また、訪朝して首脳会談を行うことに条件付きで同意している。

「北朝鮮が金メダルを獲得しつつあることは明らかだ」と語るのは、2012─13年に韓国外務省で次官を務めた金聖翰(キム・ソンハン)高麗大国際大学院長だ。

「北朝鮮の代表団や選手団は注目を一身に集め、金正恩氏の妹は韓国国民や世界に向けてエレガントなほほ笑みを見せた。ほんの一瞬でも普通の国家であるかのように振る舞った」

9日の五輪開会式で北朝鮮の代表団と同席したペンス米副大統領は、北朝鮮が核プログラムを放棄しない限り、同国を孤立させる必要性において、米国と韓国、日本の間に夜明けは来ないと語った。

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