これからの学習は「親も学ぶ」姿勢が必要 「教育ママ」政井マヤさんと考える

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政井 うちでも子どもが「タブレットなら勉強できるから」ということで、与えていますね。でも、タブレットはゲームもできるので、どこからが勉強で、どこまでがゲームなのかが把握できないのが、悩みどころですね。私は、デジタルツールを使った勉強には慣れていないのですが、子どもたちはタブレットを入口にすることで勉強も楽しくなるようです。

政井 マヤ(まさい まや)
上智大学文学部社会学科卒業後、 2000年フジテレビ入社。アナウンス室所属。「笑っていいとも!」「スーパーニュース」などを担当。フジテレビ退社後、フリーに。 2007年、俳優・前川泰之と結婚。現在、3児の母

 タブレットで勉強のモチベーションが上がったり、知識や情報を収集しやすいという点で、うまく使いこなしている子どもたちが増えています。でも反面では、政井さんもご心配されるように、ゲームで遊んでしまったり、有害サイトにアクセスしたりできるので、使用をためらっているという保護者の声もよく聞きます。

政井 そうですね。そこが一番心配ですね。ただ、だからといって、子どもたちからデジタルツールを取り上げるのではなく、これなら安全で、情報も整理されているといったネット上の学びの場がほしいところです。

 学校でも、デジタルツールを使ったり、情報リテラシーを勉強する機会が増えています。2020年度にはプログラミング教育が必修となるなど、親の世代がやらなかったような勉強も始まっています。さらに英語学習の低年齢化も進んでおり、2020年度からは小学5・6年生で英語が必修化されます。

自分から主体的に学ぶ力が必要になる

政井 英語とプログラミングの勉強は、これからの小学生にとって不可欠だと言われますね。今後、大学入試が変革される中で、これからの小学生にはどのような学力が必要となるのでしょうか。

辻 恵子(つじ けいこ)
Z会
小学生向けコース開発責任者

 新しい大学入試では、「知識」だけでなく、「思考力」や「表現力」「判断力」がより問われるようになります。それらの学力は、新しい学習指導要領の柱ともなっています。これまでは知識を持っていれば解ける問題が中心でしたが、新しい大学入試では、それらに加え、自分の力で考えたり、自分の言葉で表現したり、与えられた条件のもとで正しい判断をする力が必要になってきます。自分から主体的に学ぶ力が求められているといえますね。

政井 私たち30~40代の親たちにしてみれば、自分たちの経験を振り返って、「こういう学習が大事だ」と思いこんでしまうときもあります。ですが、今の入試の現場はどんどん変わってきているんですね。親としては、どのような勉強をさせればいいのか、よくわからなくなってしまいます。

 これからの勉強では、決められた正解をただ導き出すのではなく、一つの課題に対して、自分なりにいろいろ考えたり、どのように感じたのか、自分の言葉で書いて表現したりする訓練が必要になってきます。また、試行錯誤する過程で、いろいろな考え方や見方を身につけながら、最終的に正しい判断をするにはどうすればいいのかを学ぶことも大切です。そのためには、日々の学習の中で、さまざまなものに触れて、自分で考え、表現する機会を増やすことが重要になってきます。

政井 親も単に答えが合っているかどうかだけでなく、どのように考えたのか、どう考えればいいのか。そうした過程から関わっていくべきなのでしょうね。

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