サイゼリヤ、バイト女性「セクハラ」自殺の謎 彼女が遺した詳細な日記が示すのは…
副店長には第1子が生まれたばかりだった。実母は陳述書の冒頭にこう記している。
《娘が遺してくれたものを読んだりするうちに、副店長氏にボディータッチを繰り返されたり、シフトを重ねられたり、抱きしめられたりするだけでなく、一人暮らしの自宅に頻繁に上がり込まれて何度も性交渉を強いられ、「死ねばいいんだよ」に代表される数々の暴言を浴びせられたり、気に入らないことをすると無視されたりするパワハラを受け、結果的にうつ病になっていたことがわかりました》
《亡くなる1週間前ごろから「おまえが離れたら俺は死ぬ」「一緒に死んであげるよ」などと詰め寄られ、困惑した娘が副店長氏によって自死へと追い込まれたこともわかりました》
実父が娘の訃報を知ったのは、実母からの電話だった。
「警察署から確認に来てほしいと前妻に連絡があり、私が同行しました。娘はいまにも起きそうなんだけど、おでこにおでこをゴツンてつけても冷たくて。立っていられなくなりました。腰が抜けるってこういうことなのかと初めてわかりました」
副店長は、不思議な言い訳を繰り返すばかり
それから約1カ月後、実父とそのいとこ、実母、養父の4人は副店長と面会する機会を得たという。いとこが振り返る。
「副店長は泣いて真っ青で『ごめんなさい』とは言うものの、『自分がいなければ彼女はダメだった』『一緒に死のうと言うことで彼女は立ち直るんじゃないかと思った』とか不思議な言い訳を繰り返すばかりでした」
しかし、女性は日々の出来事を、詳細に日記に残していた。
「不倫とかするような人ならこんなに慕ってないけど、なんでこんなにすかれてるのか意味わからん」
「年に3回くらい、お前を本当に可愛いと思う神角度に出くわすんだけど、横なんだよな……って言い出して、横向いてみ?と言われ、やだっていったら、愛されたくないの?って言われた件。妻子持ちには愛されたくないだろ」
「ドンキ行って日用品を買うのに付いてきて、家までよく分からないっていってたら経路勝手に調べて付いてきた。勘弁してくれ。こええよ」