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働き方改革?国が口出しするのは不自然だ 経営者が自らやれることはいくらでもある

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  • 江口 克彦 一般財団法人東アジア情勢研究会理事長、台北駐日経済文化代表処顧問

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正規社員、非正規社員の問題は、経営者の考え1つでどうにでもなる(写真:saki / PIXTA)

社員が満足する職場環境づくりとは?

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経営者は、大きなことから小さなことまで、さまざまなことを考えなければなりません。取り組むべき大きなテーマの1つに、社員に安心して仕事に取り組んでもらえるような環境、職場、会社づくりがあります。

会社は、世のため人のためにあるといっても、やはりその根底である社員が満足し、納得する社内制度、職場環境をつくり上げていくことが必要です。そのために、どのような制度があるか。

いま、政府は「働き方改革実現会議」を設けて議論していますが、そもそも働き方を国が決めるのは、いかがなものかとも思います。そのようなことは、それぞれの経営者が率先して考えていくべきです。

派遣社員、アルバイト、パートタイマーなどの非正規社員が増えている点が問題になっていますが、解決策は経営者が決めるべきことです。非正規社員でよく仕事をしている人がいるならば、その人を正規社員にする規定を作ればいい。むしろ、どれほどの実力があるのか、どれほどの仕事ができるかわからない定期採用の正社員より、よほど信頼性、確実性が高いと思います。こうした採用は、私がPHP研究所の社長をやっていた頃は、大いに実施していました。

もちろん非正規社員の人の中には、正社員にはなりたくない、一定期間だけ働きたいという人もいますから、本人の意思を確認すること、あるいは派遣会社との調整が必須ですが、数多くのアルバイトの人、派遣の人が正社員になりました。また、正規の一般社員も、彼らと日常的に差別も区別もせず交流してくれていましたから、ほとんど問題は起こりませんでした。正規社員、非正規社員の問題は、経営者の考え1つでどうにでもなる。これは政府の責任ではなく、経営者のモラルの問題、人間観、人間性の問題だと思います。

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【「誕生日休暇」の導入だって…】

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