ギリアドが目指す、新たな社会貢献とは

「薬の提供にとどまらない」製薬企業の挑戦

 このように、ギリアドでは開発した医薬品にアクセスできる地域や人を拡大することが、医薬品企業としての務めと捉え、さまざまなプログラムを展開している。このことは、開発型医薬品企業の社会に対する責任であり、「世界中に笑顔をもたらしたい」という同社の基本方針の実践に他ならない。

世界の人々と手を携え、あらゆる方面からサポート

 世界には、何らかの課題や障害により、いまだに最善の治療を受けることができない患者さんは多く、そのような地域も少なくない。これらの課題は科学の力だけでは解決できるものではなく、それを是正する公衆衛生学的な社会福祉システムが必要である。ギリアド・サイエンシズでは、治療を必要とする患者さんに適切に治療薬が届くように、地域格差の是正やアクセスの改善に取り組むとともに、患者支援団体やNGO、保健機関に対して支援を行っている。

84日間、ギリアドの薬を飲み続ける患者さんの気持ちを理解するために社員による「84日間プロジェクト」を開催。また、東北・みやぎ復興マラソンに参加し、同時にブースを設けて疾患啓発活動を行った

 その一つとして、社員参加の患者さん支援プロジェクトである「84日間プロジェクト」を毎年実施している。ギリアド・サイエンシズが提供している最新のC型肝炎治療薬は12週間(84日間)飲み続けなければならない。過去の薬剤に比べれば安全性は高くなっているものの、84日間も継続的に飲み続けるために、治療のためとはいえ患者さんは生活の質が低下し緊張を強いられることになる。その患者さんが継続する気持ちを少しでも理解するために始められたのが「84日間プロジェクト」である。ギリアド社員が84日間のランニングやウォーキングに挑戦し、一つのことを継続する気持ちを少しでも理解するのである。

 2017年は、273名の社員が参加し、合計の走行および歩行距離は181,411,800歩の約99.766kmに達した。この距離は、地球を2周半まわる距離に相当し、総歩数を参考に社会貢献活動の拠出金として181万4118円を会社として寄付を行った。これらの寄付金は、「東北・みやぎ復興マラソン2017」への協賛、患者さんによる参加型アートコンテスト「“未来~これから”写真・絵画コンテスト2017」開催のために活用された。前者には社員も参加し、会場では展示ブースを設けて疾患の啓発活動も行われた。後者では、C型肝炎を治療中および治療後の方を対象に、治療後の明るい未来・夢・理想・希望を表現した写真もしくは絵画を募集した。2017年には90の応募作品の中から、受賞作品を公開してC型肝炎に対する社会の理解を深める活動を行っている。今後は、さらに対象をC型肝炎だけでなく、肝炎全般に広げていく予定だ。

 このようにギリアド・サイエンシズは、新薬の開発という科学的アプローチだけにとどまらず、服薬に至るまでのあらゆる障壁を下げていくという「薬の提供だけではできない」挑戦を続けている。世界中の患者さんの立場に立った市民目線での健康問題という社会課題に取り組む姿勢ことこそが、ギリアドの目指す製薬企業の在り方なのだ。

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