バロックジャパンリミテッド

成長し続けるバロックの強さの秘密とは

日本発のファッションブランドで世界を目指す

2006年には、海外第1号店となる『マウジー』香港店をオープンさせるなど、同社は早くから海外進出を進めてきた。現在は、全店舗の35%以上が海外になっているほど、出店を加速させている。大きな転機となったのが、中国の靴製造小売大手で香港株式市場に上場しているベル・インターナショナル(以下、ベル社)と13年に資本提携を行ったことだ。

合弁会社を設立し、すでに、中国本土において190店舗以上を運営している。

ベル社は近年、靴以外に、スポーツウエアやアパレルへの展開も進めており、成長戦略が一致したことが、資本提携にもつながったという。中国事業からの利益を折半する、というコンセプトに基づき、それぞれの強みを生かす形で小売事業の会社はベル社が過半数、小売の会社に商品を卸売する会社はバロックが過半数を保有。そのためバロックの連結売上に計上されるのは中国の小売売上高ではなく卸売上高である。17年1月期の中国事業からの利益は前年同期比で161.6%(現地通貨ベース。日本円換算ベースは137.5%)となっており、かなりの収益向上になっている。

現在中国において展開している『マウジー』、『スライ』は今後も合弁会社を通じて、年間60店舗前後の出店を中国で継続的に続けていく計画であり、さらにほかのブランド展開も検討中というから楽しみだ。

SCMを見直し世界で通用する収益性を目指す

バロックは中国以外でも、グローバル戦略を加速する計画だ。16年9月、米国のニューヨークに『マウジー』、『エンフォルド』の路面店をオープンさせた。今後は、東南アジア、南米などへ進出することも検討しているという。

創業当初から、同社が描くのはグローバルSPAとして世界で成長することだ。だが、その実現にはいくつかの課題もある。同社では前述した多品種小ロット型のもと、企画・開発から生産、物流、販売までのプロセスを最短化する取り組みを進めてきた。今後はさらにサプライ・チェーン・マネジメント(SCM)を世界規模で抜本的に見直し、海外の大手SPAと互角に戦える仕組みを構築していくという。

そのかじ取りを行うのが、同社の村井博之社長だ。大手製造業出身という異色の経歴を武器に、従来のアパレル業界の常識にとらわれない、革新的なSCMやSPAづくりに挑戦している。以下のページでは、その村井社長に、持続的な成長に向けての戦略や将来ビジョンを聞いた。

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