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医者の着る服は「白衣が最善」とは限らない 今後は現場によって多様化していく可能性も

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  • 加藤 眞三 慶應義塾大学看護医療学部教授

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白衣に対して持つ印象は、人によってさまざまです(写真:xiangtao / PIXTA)

あなたは、白衣を着ている医師に対してどのような印象を持ちますか? 

• 白衣を着ていることで、信頼できると感じる。
• 医師が白衣を着ていると緊張してしまい、あまりこちらから話せなくなる。
• 白衣を着ていると清潔にしていると思う。
• 病院の中で診療に当たる職種の象徴である。

医師はなぜ「白衣」を着るのか?

代表的なものとしては、ざっとこんな答えが想定されます。白衣に対して持つ印象は、人によってさまざまです。時代によって変わってきましたし、医療現場の状況によっても異なります。今回は、医療者の着る白衣の意味について考えてみましょう。

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白衣といえば、医師が着る長いコートのような白い服を思い浮かべる人が多いでしょう。

もちろん、白衣は医師だけのものではありません。理系の研究者も白衣を着て仕事をしていることが多く、看護師が「白衣の天使」と呼ばれることがあるように、看護師の服の象徴でもあります。医療機関では他の医療職も含めての医療に関係する職務に就く者が白衣を着ます。近年は、医療者の制服にブルーやピンクなどの色も採用されており、それらを含めて白衣といわれる場合もあります。

医療機関を離れると、他の職種でも白衣を身に着けています。たとえば、宗教者。マザー・テレサは白い衣服に水色のしま模様が入った服を身に着けていましたし、わが国の神道でも白い衣服を身に着けた神職が祭典をしているのをテレビなどで見た記憶があるのではないでしょうか。フランス料理のシェフの制服も白ですし、日本料理の板前の服も白が基本です。いったい、なぜ白なのでしょうか。

これらの職業で白衣を着る背景には、白は汚れが目立ちやすいので、白衣は清潔(あるいは清浄)を保つために好ましい色だという理由があるのではないでしょうか。

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【最近ナースキャップを見ないワケ】

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