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Asteriaの開発が始まったのは2015年9月。「全国にいる学習者一人ひとりの状況に極限まで対応する方法はないだろうか」という問題意識から研究が進められた。その結果、教育ICTの一種であるアダプティブ・ラーニング(適応学習)の技術を取り入れたオンライン講座「Asteria」が誕生することとなったのである。今年度の開講は3講座。17年3月に「英語4技能講座」「数学新系統講座」、7月に「総合探究講座」がスタートする。そこに込められた思いは「社会で実際に役立つ、本物の学力を届けたい」ということだ。開発を担当したZ会ICT事業部事業戦略課課長の渡辺淳氏はこう語る。

ICT事業部
事業戦略課
課長
渡辺淳

「われわれには、受験だけが勉強のゴールではないはずだ、という思いがあります。だからこそ、中高生の勉強であっても、知識を得るだけで終わらせたくないと考えています。困難な課題に出合ったとき、知識のつながりを引き出したり、他者と協働したりしながら解決へと導く力を日々の学びを通して育てたい。そうした学びであれば、子どもたちにとっても勉強が必要な理由が明確になると思うからです。Asteriaとはギリシア語で『星座』を意味します。星が連なって星座となるように、この講座で学ぶことで知識・人・社会をつなぎ、一人ひとりが未来を明るく輝かせられるようにと願ってつけたものです」

Asteriaは、内容理解・問題演習・添削指導などすべての学習がタブレットで完結するようにつくられており、個人の理解度に応じて、一人ひとりが適したスタート位置から学習を始められる。そうした「個への徹底的な対応」を支えているのが、前述の「アダプティブ・ラーニング」の技術だ。

米国Knewton,Inc. 社のアダプティブエンジンを使用することで、学習者が一問解くごとに、理解度やこれまでの学習履歴などのデータに基づき、次に学ぶのに最適な問題を提供していく。タブレットの大きなメリットは、こうした「アダプティブ(適応)学習」ができることにある。もちろん、機械的な学習だけでなく、Z会の特長である「添削指導」も取り入れられている。学習の節目で第三者による添削指導を受けることで、客観的な視点が身に付き、学力の定着が図れるというわけだ。

「すべてをタブレットで完結することで、各個人の学力・学習スピードに応じた課題の提供が可能になります。さらに、個人の解答、指導内容などもビッグデータとして蓄積していけるので、教材の質の向上に活用していく方針です」(渡辺氏)

4技能を重視した英語、
統計にも力を入れる数学

講座の具体的内容をみると、Asteriaの独自性はさらに明瞭になる。まず「英語4技能講座」では「読む」「書く」だけでなく「聴く」「話す」の4技能をバランスよく高めていくことを特色とする。国際標準規格CEFRを日本流にアレンジした「CEFR-J」に基づき、そのレベルごとに「英語でできるようになってほしい項目」をCan-doリストとして明確化。「実際に使える」英語力を身に付けることを目標とする。出題内容もそれに沿っており、実際の日常生活で英語を使う場面を想定し、そこでどのような英語を使えばよいかを考えさせるような内容になっている。

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