これからは「転職しないこと」がリスクになる DODA転職フェア
―― 政府も、働き方改革や同一労働同一賃金などの取り組みを進めています。これから、ワークスタイルはどのように変わっていくのでしょうか。
夏野 働き方改革や同一労働同一賃金などが政府主導で進んでいるのは少し残念ですね。国から促されてから始めるのではなく、民間企業が率先して取り組むべきテーマだと思います。かつての高度経済成長期であれば、20代で結婚して子どもが産まれて家を買うというのが標準でした。今では、50代で独身という人も増えています。親の介護のために転職をするという人もいます。
多様な人の多様な働き方があって、しかもそれが刻々と変化します。ライフスタイルに応じて、仕事を選ぶ人が増えてきます。中には、趣味やプライベートを優先するという人も出てくるでしょう。
―― 「いい会社」の定義は一人ひとり異なるということですか。
夏野 そのとおりです。今の時代では価値観も多様化していますから、自分の価値観に合う働き方と仕事を選べばいいんです。前述したように「このままでは好きなことができない」「変化がない」となったら、転職して新たなステージを目指すべきでしょう。
今の日本の若い人たちは、人口は減っているにもかかわらず、世界で活躍しています。アスリートやクリエーターを見てください。世界トップレベルの人たちがゴロゴロいるでしょう。ビジネスパーソンたちにも、ぜひ変化を楽しんで、チャレンジしてほしいと願っています。
(この続きは「DODA転職フェア」で)