インテリジェンス

これからは「転職しないこと」がリスクになる

DODA転職フェア

―― IT技術の発達により、就職活動や転職活動も変わりつつあります。一方で、ネット上の情報の質が問われているように思います。

夏野 インターネットがない時代から、情報は玉石混淆です。週刊誌は今も昔も裏取りしていない情報を流すことが多々あるでしょう。当たり前ですが、メディアで流れている情報が必ずしも正しいとは限らない。

インターネットで興味のある企業を検索すれば、ポジティブ、ネガティブ両面の情報が自宅に居ながらにして入手できるようになりました。ただ、それらを鵜呑みにするのではなく、情報を総合して、自分自身で評価をする必要があるでしょう。

終身雇用、年功序列はすでに崩壊していますが、今後はますます転職が当たり前になります。転職がステップアップになりますし、逆に、転職しないことがリスクになることもあるでしょう。シンギュラリティ(技術的特異点)の時代が到来し、この20年間で起こってきたITの革新がさらに大きな規模で加速して起こるわけですから。

大げさでなく、わずか数年で市場が大きく変化するんです。そこで、「上がつかえているから」という理由で、興味のない仕事に5年、10年と携わっているのでは自身の成長のチャンスを逸することになります。

「IT苦手なんだよね」とか「このアプリどうやるのかわかんない」なんて開き直っている管理職のおじさんたちにはもう退場していただきたい。そういう人に限って「俺たちの時代はな」なんて武勇伝を語りたがりますが、もう時代はとっくに変わっていますから。

経営者も例外ではありません。ITに疎く、「シンギュラリティが恐い」と言ってしまう経営者のもとで働いているなら、すぐにでも転職を考えたほうがいい。

早稲田大学政治経済学部卒業後、東京ガス入社。米ペンシルベニア大学経営大学院ウォートンスクール(経営学修士)を経て、NTTドコモでiモードの立ち上げに参画。現在は大学教授のほか、ドワンゴ、セガサミーホールディングス、ぴあ、トランスコスモス、DLE、GREEの取締役を兼任している

日本の人口は減っていても、
世界トップレベルの若手はゴロゴロ

―― 転職希望者にとっては、企業の将来性などが気になるところです。企業選びで重要なポイントはありますか。

夏野 将来性のある企業というと、事業の安定性をイメージするかもしれません。しかし、経営環境の変化のスピードが増す中ではむしろ、過去の成功事例を引きずるような旧態依然とした手法は早晩、通用しなくなります。

将来有望な企業は、変化への対応能力があります。変化があるということは、社員にチャンスがあるということです。私自身も、変化が好きで、その都度新しいフィールドを求め、現在に至っています。迷ったら、変化が起こりそうな企業を選ぶべきです。

ただ誤解してほしくないのは、変化への対応力は企業規模では決まらないことです。大手企業でもドラスティックに変化に対応しているところもありますし、ベンチャー企業でも保守的なところがある。自分に合った企業をしっかりと探してほしいと思います。

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