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【産業天気図・2008年度集計】厚い雲に覆われる企業業績

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 日本の産業界は引き続き厚い雲に覆われているようだ。サブプライム(米国の信用力の低い個人向け住宅融資)問題をきっかけに米国を中心に景気後退懸念がくすぶっているうえ、原油価格の高騰など原材料高も止まらない。円高傾向も続いており、2008年度は出だしから厳しい経営環境となっている。
 特にこうした影響が直撃するのは「自動車」「家電・AV」「精密」業界など。自動車はドル安や原材料高を理由に今2009年3月期はトヨタ自動車、日産自動車、ホンダなど大手3社が前期比減益を見込む。3カ月前「晴れ」予想だった「精密」も、円高が想定以上に進んでいるうえ、北米事業が失速していることで「曇り」へ変更。また、「家電・AV」もこうした影響に加え、頼みの北京五輪需要も盛り上がらず3カ月前の「晴れ」予想から「曇り」へ後退した。
 一方で、原材料高を価格転嫁でこなし、業績を回復するシナリオを描く業界も出てきた。「鉄鋼」は前半(08年3月~9月)「曇り」模様が続くものの、後半(08年10月~09年3月)は製品値上げが奏功、前回の「曇り」予想から改善し、雲間に光が射し込みそう。「石油」も石油精製・販売事業で原油高の給油所などへの価格転嫁が進むことで利幅が改善、原油価格高騰懸念がくすぶるが、天気予想も前回の「曇り」から「晴れ」へ変わった。また、「食品・飲料」でも値上げが続くが、実際に消費者に受け入れられるどうか、に注目だ。
 厳しい環境下でも好調な業界も少なくない。BRICsなど新興国の旺盛なインフラ需要に支えられ、「建設機械」は晴れ間が続く。また、バルチック海運指数が史上空前の高値水準となっている海運業界もキラキラの「快晴」。「造船・重機」も円高の影響でやや日は衰えているものの、依然フル操業の状態が続き「晴れ」模様だ。
 もっとも、業界内でもばらつきがでている。海外売り上げ比率の高い企業や価格転嫁の遅れている企業がより大きな打撃を受けている一方で、景気や為替、原材料高動向に左右されにくい事業の強化や新興国などの需要を取り込んでいる企業は業績を伸ばしている。

主要業種の天気予報図
(業種名をクリックすると各記事にジャンプします)
業種名 天気図
08年4月~9月 08年10月~09年3月
建設業
工作機械
建設機械
造船・重機
海運業
空運業
鉄道・バス
パルプ・紙
石油・石炭製品
化学
ガラス・土石製品
(ガラス)

(ガラス)
鉄鋼
非鉄金属
商社
半導体
電子部品
精密機器
ソフト・サービス
家電・AV
情報・通信業
放送・広告
食品・飲料
医薬品
自動車
百貨店
スーパー/コンビニ
ホテル/旅行
外食
住宅/マンション
銀行業
証券業
損害保険業
生命保険業
人材サービス

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