世界中小型株式ファンド
(愛称:シャイニング・フューチャー)登場
アセットマネジメントOne

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日本経済がデフレから脱却をめざすなか、従来「貯蓄中心」であった資産形成も転換期を迎えている。現在はマイナス金利環境下であり、インフレによる資産の目減りも懸念され、投資の必要性がより高まっている。そのなかで、注目されるのがグローバル投資だ。OECDの発表によると、世界のGDPは昨年から2050年にかけて約2.7倍に拡大する予測だ。そこで誕生したのが、投資魅力度の高い世界の中小型株式に投資をする「世界中小型株式ファンド(愛称:シャイニング・フューチャー)」だ。グローバル投資の醍醐味とは何か。世界中小型株へ投資する意義とは。みずほ証券の専務取締役兼専務執行役員の福家尚文氏、アセットマネジメントOneの取締役社長である西惠正氏、そして常務執行役員の幸宏氏が語り合った。

貯蓄から資産形成へ
国内投資からグローバル投資へ

みずほ証券
専務取締役 兼 専務執行役員
福家 尚文
グローバル投資に目を向けるのは、ある意味当然のこと

これまで貯蓄が中心だった日本人の資産の内容が、今後大きく変わるかもしれない。日本人は長期にわたり資産に対して「守り」の姿勢が強く、今年9月に日本銀行が発表したデータでも、1700兆円を超える日本の家計金融資産のうち、現金や預貯金は5割を超え、株式をはじめとする投資に関連する金融資産は1割強に留まった。

「これまではデフレ環境のなかで、低金利であっても、預金や国債を資産の中心におき、金利などの上積みを期待するというのは、合理的な判断でした。しかし、今はマイナス金利の環境下であり、さらにはインフレにより資産価値が目減りする可能性が高まっています。あらためて個人が資産形成を始め、投資によって資産を増やそうとするのは賢明といえます」と話すのは、資産運用会社、アセットマネジメントOneの常務執行役員、幸宏氏だ。

そのようななか、長期で安定的なリターンの獲得を目指すファンドが誕生した。「世界中小型株式ファンド(愛称:シャイニング・フューチャー)」だ。日本を含む先進国と、今まであまり設定されてこなかった新興国の中小型株式を投資対象としている。

「シャイニング・フューチャー」は「輝かしい未来」を意味するファンド名だが、みずほ証券専務取締役兼専務執行役員の福家尚文氏はその意味についてこう語る。

「“夢にときめけ! 明日にきらめけ!”という言葉をスローガンにした青春野球ドラマもありましたが、世界経済の成長の未来を、日本の家計の豊かさの増進につなげたい。その期待と思いがこの『シャイニング・フューチャー』という愛称に込められています。日本は、少子化・高齢化における世界のトップランナーです。そして今後、総人口は、激しく減少する見通しです。一方で世界に目を向けると、IMF(国際通貨基金)やOECD(経済協力開発機構)の発表では、世界の人口は増加していく予測です。人口が大きなところに市場は生まれますので、必然的に経済も長期的な拡大が続くと考えられます。私自身も新興国を中心に海外に積極的に出向いて経済状況や街並みの移り変わりを観測していますが、アジアをはじめ、若い国の成長の勢いを肌で感じる機会が多くあります。たとえば日本国内における二輪車の年間販売台数は、1982年に329万台のピークを記録しましたが、昨年は40万台程度と90%近くも急減しています。一方でインドネシアでは2011年には800万台に迫り日本のピーク時の倍以上を売り上げています。人口の拡大とそれに伴う消費や経済成長力を考えれば、グローバル投資に目を向けるのは、ある意味当然のことと考えます」

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